ノイズキャンセリングヘッドホンを選ぶなら、最初に「どこで、何につないで使うか」を決めましょう。電車で音楽を聴く人と、パソコンで会議をする人では、確かめたい機能が違います。
ここではWH-1000XM5、Bose QuietComfort Ultra Headphonesの初代、AirPods Max 2、MOMENTUM 4 Wireless、Soundcore Space Q45を比較します。気になる機種の価格や電池持ちを見て、最後に装着感と接続方法を確かめる順で選べます。
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まずは、よく使う場面から候補を絞る
| 重視したいこと | 比較したい機種・機能 |
|---|---|
| 予算を抑えたい | Soundcore Space Q45。税込14,990円の公式価格と、ANC・2台接続を確認。 |
| スマホとPCを行き来する | WH-1000XM5。アプリで2台接続を有効にし、音を出す機器を切り替えられる。 |
| 音の広がりを変えて楽しみたい | Bose QuietComfort Ultra Headphonesの初代。イマーシブオーディオのオン・オフを試す。 |
| iPhoneとMacを使っている | AirPods Max 2。同じApple Accountで使う端末間の自動切り替え。 |
| 充電できない時間が長い | MOMENTUM 4 Wireless。Bluetooth・ANC使用時に最大60時間の公称値。 |
ANCは、周囲の騒音を低減する「アクティブノイズキャンセリング」の略です。通話相手に届く声の雑音を減らす機能とは別なので、会議用ならマイクも確認しましょう。
この記事の価格は、2026年9月8日に各公式ページで確認した税込の本体価格です。クーポンやポイント還元は差し引いていません。販売店を比べるときは、送料・手数料を含めた総額と、新品か中古かをそろえて見てください。
再生時間はメーカーの公称値です。音量や設定などの測定条件が異なるため、そのまま実際の使用時間の差にはなりません。以下は、主にANCをオンにした音楽再生時間で比べています。
WH-1000XM5:スマホとPCの切り替えを使いたい人に
WH-1000XM5は、2台の機器へBluetoothで接続する「マルチポイント」に対応します。スマホの音楽を止めてPCで再生する、といった使い分けができます。利用するには、スマホの「Sony | Sound Connect」アプリで機能を有効にします。
| 公式の税込本体価格 | 56,100円 |
|---|---|
| 重さ | 約250g。コードを除く |
| ANCオンの音楽再生 | 最大30時間。AAC接続、音質補正(DSEE)・音の調整(イコライザー)はオフなどの条件 |
| 接続の選択肢 | Bluetooth/付属ヘッドホンケーブル |
AAC・LDACなどの「コーデック」は、Bluetoothで音声を送る方式です。WH-1000XM5はSBC・AAC・LDACに対応します。LDACを使いたい場合は、スマホなど送信側も対応しているかを確認してください。
付属ケーブルなら本体の電源を切っても音楽を聴けますが、ANCは使えません。また、このケーブルでスマホと通話するときは、声を拾うのはスマホ側のマイクです。PC会議で使う人も、「ケーブルで音が聞ける」と「内蔵マイクを使える」を分けて確認しましょう。
WH-1000XM6は別の機種です。購入先では「WH-1000XM5」の型番と、本体・ケース・ケーブルなどの付属品を確かめてください。
仕様と条件:主な仕様/2台接続と電池の条件/ケーブル接続時の動作
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Bose QuietComfort Ultra Headphones:音の広がりを楽しみたい人に(初代)
初代のQuietComfort Ultra Headphonesには、騒音を抑える「クワイエット」、周囲の音を聞く「アウェア」、立体的な音の広がりを加える「イマーシブオーディオ」があります。音楽や映画を聴きながら、イマーシブオーディオをオン・オフして好みに合うか試せる機種です。
| 価格 | 公式ストアで税込総額を確認 |
|---|---|
| 重さ | 約250g |
| ANCオンの音楽再生 | 最大24時間。クワイエットモードで、イマーシブオーディオはオフ。音量75dB・音の調整(EQ)はゼロなどの条件 |
| イマーシブオーディオ使用時 | 最大18時間。同じテストでイマーシブオーディオをオンにした場合 |
| 有線で使う場合 | 付属の音声ケーブルでも本体の電源が必要。USBオーディオは非対応 |
2台のBluetooth機器に接続する機能は、2024年7月のソフトウェア更新で追加されています。使い始めにボーズアプリで本体を更新し、PCとスマホの切り替えを試してください。
同じシリーズには第2世代もあります。上の電池持ちやUSB接続の条件は初代のものです。販売ページで世代を見分け、欲しい機能と税込の注文総額を確認してから選びましょう。
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AirPods Max 2:iPhoneとMacの連携を使う人に
AirPods Max 2はH2チップを搭載するモデルです。「USB-CのAirPods Max」という表記だけでは以前のモデルと区別できないため、購入する商品名が「AirPods Max 2」かを確認してください。
| 公式の税込本体価格 | 89,800円 |
|---|---|
| 重さ | 386.2g。イヤークッションを含む |
| ANCオンの音楽再生 | 最大20時間 |
| USB-C接続 | 対応機器と付属USB-Cケーブルで接続した場合に、ロスレスオーディオに対応 |
iPhoneやMacの間で音声を自動で切り替えるには、対応する端末の基本ソフト(OS)を最新にします。同じApple Accountでサインインし、パスワード以外でも本人を確認する「2ファクタ認証」を有効にする必要があります。
会社のMacで別のアカウントを使っているなら、購入前にこの条件を確かめてください。
通話・FaceTime・ビデオ会議などで会話している最中は、音声が自動で別の端末へ切り替わるわけではありません。使う会議アプリで出力先とマイクを選び、切り替え方法を試しましょう。
「ロスレス」は元の音声データを失わない方式で、ここでの対応はUSB-C接続です。Bluetoothで聴くときとは条件が違います。価格に納得できるかに加え、重さやメガネとの当たり方を試着で確かめたい機種です。
AirPods Max 2の技術仕様/Apple公式の販売価格/端末を切り替える条件
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MOMENTUM 4 Wireless:電池持ちと音の調整を重視する人に
MOMENTUM 4 Wirelessは、BluetoothとANCを使う音楽再生で最大60時間と案内されています。移動中に充電できない時間が長い人は、電池の余裕を比べる候補にできます。
| 公式の税込本体価格 | 38,280円。確認時の値引き後の表示額 |
|---|---|
| 重さ | 約293g |
| ANCオンの音楽再生 | 最大60時間。Bluetooth接続、iPhone・中音量でのテスト |
| 音の調整 | アプリのイコライザー、プリセットなど |
イコライザーは、低音や高音などの量を調整する機能です。よく聴く曲で、ボーカルが埋もれないか、低音が好みに合うかを確かめながら調整できます。ジャンル名だけで機種を決めず、自分が聴く曲で試してみてください。
対応するBluetoothの音声方式はSBC・AAC・aptX・aptX Adaptiveです。aptX Adaptiveを使いたい人は、スマホやPC側の対応も確認しましょう。イヤホンのMOMENTUMシリーズではなく、「MOMENTUM 4 Wireless」というヘッドホンが対象です。
公式の仕様・販売条件を見る/重量などの公式仕様を見る(英語)
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Soundcore Space Q45:予算を抑えてANCを使いたい人に
Soundcore Space Q45は、税込14,990円の公式価格で、周囲に合わせて強さを自動調整するANCを使えます。予算を抑えてANCと2台接続を使いたい人の候補です。
| 公式の税込本体価格 | 14,990円 |
|---|---|
| 重さ | 約295g |
| ANCオンの音楽再生 | 最大50時間。通常モードは最大65時間。音量・使用環境で変わる |
| 接続で気をつけたい点 | 2台接続とLDACは同時に使えない。付属AUXケーブル接続時は内蔵マイクを使えない |
LDACで聴くには送信側の対応とSoundcoreアプリでの設定が必要です。iPhone・iPadはLDAC非対応なので、LDACを目的に選ばなくてもかまいません。
PCとスマホの2台接続を優先するか、対応端末1台でLDACを使うかを考えておきましょう。付属の音声ケーブルでANCを使う場合も、本体の充電が必要です。ケーブルをつないだ状態で会議をするなら、PCなど別のマイクを選ぶ準備もします。
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購入前に確かめたい5つのポイント
1.装着感は、重さだけで決めない
試着するときは普段使うメガネをかけ、耳がパッドの内側に収まるか、頭頂部やこめかみが痛くないかを確認します。頭をゆっくり動かしたときのずれ、耳まわりの暑さも見てみましょう。軽い製品なら誰でも快適とは限りません。
2.ANCは、音楽を止めた状態でも試す
試せる場所なら音楽を止め、ANCのオン・オフで空調音や周囲の声がどう変わるかを聞いてみてください。Sonyの説明書は、主に乗り物や空調などの低い音に効果があり、すべての音を消すわけではないと説明しています。
外音取り込みは周囲の音を聞きやすくする機能ですが、安全を保証するものではありません。道路など周囲の音が聞こえないと危険な場所では、ヘッドホンを使わないでください。案内や会話を聞き取りにくければ、再生を止めて外しましょう。
参考:WH-1000XM5のANCの説明/外音取り込み時の注意
3.会議は、相手へ届く声と消音操作を確認する
使い始めに会議アプリのテスト通話や録音で、マイクの入力先、声の聞こえ方、消音・解除の操作を確認します。PC内蔵マイクが選ばれたままでは、ヘッドホンのマイクを試したことになりません。
2台接続を使う人は、スマホで再生していた音を止めてからPCへ切り替えるなど、いつもの流れを試しましょう。「2台につながる」ことと「2台の音を同時に混ぜて聞く」ことは別です。
4.音質は、普段聴く曲と端末で比べる
試聴できるなら、聴き慣れた曲を小さめの音量で比べます。声や楽器が聞きやすいか、低音が強すぎないかなど、気になる点を1つずつ確認しましょう。コーデック名やドライバーの大きさだけで好みの音かは決まりません。
5.持ち運びと充電のしやすさを見る
ケースを含めてバッグに入るか、職場や外出先で充電できるかを考えます。収納方法は機種ごとに違うので、ヒンジを無理に曲げず、説明書どおりに収納してください。
USB-C端子があっても、音声接続と充電は別の機能です。手持ちの充電器がメーカー指定の出力に合うか、必要なケーブルが付属するかまで見ておくと、追加費用を把握できます。
よくある質問
ノイズキャンセリングなら、耳への負担は気にしなくていい?
音量と聴く時間には気をつけましょう。WHOは、耳に合うノイズキャンセリング機器が、騒がしい場所で音量を上げすぎるのを避ける助けになるとしています。一方、大きな音を長く聴くことは聴力へのリスクになります。
小さな音量から聴き、会議や音楽の合間に外して耳を休めます。不快感があれば使用を止め、耳鳴りや聞こえづらさが続く場合は耳鼻科などへ相談してください。
WHOの安全な聴き方(英語)/WH-1000XM5の使用上の注意
イヤホンとヘッドホン、どちらがいい?
荷物を小さくしたいならイヤホン、耳の穴に入れる形が苦手なら耳を覆うヘッドホンを試すと選びやすくなります。どちらも耳や頭への当たり方を確かめ、自分が使いやすい方を選びましょう。
予算1万円以内で小型の候補を探す人は、完全ワイヤレスイヤホン3機種の比較も参考にしてください。両方そろえる必要はありません。
周りの人の声まで完全に消せる?
ANCですべての音を消せるわけではありません。装着状態や音の種類によって聞こえ方が変わります。人の声を隠すために音楽を大きくせず、できる場所なら席や作業する場所を変えることも考えてみてください。
テレワークなら、どの機種を選べばいい?
まず、PCとスマホの切り替えが必要か、有線で使うかを決めます。2台接続を使うなら設定と切り替え方法、有線を使うならマイクの接続先が確認ポイントです。そのうえで、使う会議アプリで声と消音操作を試しましょう。
高いヘッドホンほど自分に合う?
価格を上げる前に、今の候補で何が足りないかを確かめましょう。必要なのがANCと2台接続なら、その条件と予算で比べられます。空間オーディオや端末間の連携など、自分が使う機能に追加費用を払うかを考えてください。
何年くらい使える?
使える年数を一律には決められません。充電しても使用時間が足りなくなった、イヤーパッドが破れたなど、困っている点から判断しましょう。
買い替える前に、型番を控えて公式サポートへ修理や部品交換の可否・費用を確認します。保証の期間と、製品を使える年数は別です。分解して電池を交換する前提では選ばないでください。
有線の方が音はいい?
有線か無線かだけでは決まりません。AirPods Max 2のUSB-Cロスレス接続と、WH-1000XM5のアナログケーブル接続でも仕組みは違います。使う端末・音源・本体の電源状態をそろえ、普段の聴き方で確認しましょう。
最後は、欲しい機能と購入する商品の中身を合わせる
- いつもの端末で、音楽と通話の両方に使える接続方法か。
- メガネをかけた状態も含め、耳や頭に無理なく装着できるか。
- ANCを使う時間に対して、電池と充電の機会が足りるか。
- 型番・世代・新品や中古の別・付属品が、選んだ条件と一致するか。
- 送料や必要な充電器を含めた総額、返品・保証条件に納得できるか。
今のイヤホンやヘッドホンで不便がなければ、すぐに買い替えなくても大丈夫です。「何を変えたいか」が決まってから、その点を解消できる候補を選びましょう。

