ひとりちゃんワイヤレスイヤホンって種類が多すぎて、どれを選べばいいかさっぱりわからない…。高いやつと安いやつ、何が違うの?
ワイヤレスイヤホンを選ぶときは、「通勤で使いたい」「パソコンの会議とスマホを切り替えたい」など、主な用途を一つ決めると必要な機能を絞れます。音質だけでなく、耳への収まりや操作のしやすさも比べたいところです。
予算を決めたうえで、同じ使用条件の仕様を比べましょう。この記事では、選び方の5つのポイントと、メーカー公表仕様に基づく6機種の比較を紹介します。試着できる場合は、普段使うスマホや眼鏡と合わせて装着感を確かめてください。
ワイヤレスイヤホンを選ぶ5つのポイント
①装着タイプを選ぶ
耳に入れるタイプを比べるなら、イヤーピースで耳穴を密閉するカナル型と、耳穴の入口に載せるインナーイヤー型の違いを見てみましょう。耳をふさがないオープンイヤー型などもあるため、この2種類だけで全製品を分けられるわけではありません。
| タイプ | 耳との接し方 | 試着で確かめること | 音漏れの確認 | 使う場面での確認 |
|---|---|---|---|---|
| カナル型 | イヤーピースを耳穴に密着させる | サイズが合うか、圧迫感がないか | 普段の音量で周囲に漏れないか | 会話や車内放送を聞く際の操作 |
| インナーイヤー型 | 耳穴の入口に載せる | 耳の形に合い、ずれにくいか | 音量を上げたときに漏れないか | 周囲が騒がしい場所で音量を上げすぎないか |
装着感や遮音の程度は、形状や耳との密着で変わります。カナル型は付属イヤーピースを試し、左右で合うサイズが違う場合も、それぞれに合わせて選びます。
②ノイズキャンセリング(ANC)の必要性を考える
アクティブノイズキャンセリング(ANC)は、周囲の騒音を低減する機能です。電車やカフェで音量を上げがちな人は、ANCを有効にしたときに小さめの音量でも聞けるかを比べてみましょう。
自宅の静かな部屋で使うなら、ANC以外の装着感や操作を優先する選び方もあります。外音取り込み機能がある場合は切り替え方も確認し、周囲への注意が必要な場所ではイヤホンを外すことも含めて使い方を選びます。
③バッテリー持続時間を確認
「イヤホン単体」と「ケースでの再充電を含む合計」を分けて確認します。ケース込み30時間という表示は、着けたまま30時間連続で使えるという意味ではありません。長い会議や移動では、単体の再生・通話時間が足りるかが判断の軸になります。
再生時間はANC、音量、コーデックなどの条件でも変わります。例えばSpace A40の公表値は、通常モードが最大10時間/ケース込み50時間、ANCモードが最大8時間/ケース込み40時間です。LDAC使用時はさらに別の値になるため、使いたい設定で比べましょう。
④コーデックと端末の対応を確認する
コーデックはBluetoothで音声を伝送する際の方式です。使いたい方式にイヤホンと再生機器の両方が対応しているかを確認します。スマホの機種や設定が異なると、同じイヤホンでも利用できる機能が変わります。
- SBC:Jabra Elite 4やEAH-AZ80などの仕様に記載されている方式です。
- AAC:EAH-AZ80やWF-1000XM5などが対応しています。端末側の対応も確認します。
- aptX:Jabra Elite 4が対応。aptX HDなど、名前が似た別方式への対応まで含むとは限りません。
- LDAC:Space A40、WF-1000XM5、EAH-AZ80が対応。複数機器との接続を併用するときは、機種ごとの制限を確認します。
コーデックだけで好みの音かどうかは決まりません。対応を確認したら、普段聞く曲で声の聞き取りやすさや低音の量、アプリでの調整のしやすさを比べてみましょう。
⑤防滴性能と使用条件をチェック
汗や水への耐性を重視するなら、IPX4やIP55などの等級と、メーカーが認める使用条件をセットで確認します。イヤホン本体とケースで条件が違うこともあります。例えばEAH-AZ80は本体がIPX4相当の防滴仕様で、ケースには防水・防滴性能がありません。
等級の数字だけから、水洗い・入浴・水泳に使えるとは判断できません。手入れは本体、取り外したイヤーピース、ケースを分け、各製品の説明書に沿って行いましょう。
ワイヤレスイヤホン6機種の機能を比較
以下はメーカー公表仕様をもとにした比較です。再生時間は各社の測定条件での値で、実際の時間は音量や設定によって変わります。販売地域や世代を確かめたうえで、購入時の価格・在庫・保証条件を販売店で確認してください。
① soundcore P20i
米国公式仕様では、ANCなし、22種類のEQプリセットに対応し、再生時間は単体10時間/ケース込み30時間。IPX5の表示があります。静かな場所で使い、アプリで音の傾向や操作を調整したい人が比較しやすいモデルです。国内向けの販売・保証条件は購入先で確認してください。(米国公式仕様)
② soundcore Space A40
ANC・外音取り込み・アプリのEQ調整に対応。ANCモードは最大8時間/ケース込み40時間で、LDACとANCを両方使う場合は5時間/ケース込み25時間です。2台接続とLDACは同時に使えないため、音楽用の設定とパソコン・スマホの切り替えのどちらを優先するか考えて選びます。(メーカー仕様・FAQ)
③ Jabra Elite 4
ANC・HearThrough・Bluetoothマルチポイントに対応し、4基のマイクを搭載。対応コーデックはaptXとSBCで、ANCオンの再生時間は最大5.5時間/ケース込み22時間です。会議で使うなら、マルチポイントへの対応に加え、実際の会議アプリでの音声入力・出力やマイクの切り替えも確かめましょう。(メーカー技術仕様 PDF)
④ ソニー WF-1000XM5
ANC・LDAC・2台のマルチポイント接続に対応。メーカーはWF-1000XM4比でイヤホン本体の体積を約25%小型化したと説明しています。小型化の数値だけで装着感を決めず、付属イヤーピースのサイズやアプリの装着状態テストを使って密着具合を確かめたいモデルです。(メーカー仕様)
⑤ Apple AirPods Pro(第2世代)
H2チップ、ANC、対応環境でのパーソナライズされた空間オーディオを搭載。Lightningケース版(2022年)とUSB-Cケース版(2023年)があり、前者は本体・ケースがIPX4、後者はIP54です。どちらもANCオンで単体最大6時間/ケース込み最大30時間が公表されています。ケース端子と、使いたい機能に必要な端末・OSを確認して選びます。(Lightning版仕様/USB-C版仕様)
⑥ Technics EAH-AZ80
最大3台のマルチポイント接続に対応しますが、LDACを使う場合は2台までです。ANCオンの再生時間も、AACでは約7時間/ケース込み約24時間、LDACでは約4.5時間/ケース込み約16時間と異なります。パソコン・スマホ・タブレットを使う人は、3台接続とLDACのどちらを使う場面が多いかを考えると比較しやすくなります。(メーカー仕様/接続・防滴・手入れのFAQ)
用途別の比較ポイント早見表
| 用途 | 比較するモデルの例 | 買う前に確かめる点 |
|---|---|---|
| 通勤・通学 | WF-1000XM5/Space A40 | ANC使用時の装着感と単体の再生時間。周囲への注意が必要な場所での使い方も確認 |
| 運動・汗をかく場面 | P20i/EAH-AZ80 | 本体のIPX5/IPX4表示に加え、ケースの扱い、メーカーの使用条件、動いたときのずれを確認 |
| テレワーク・Web会議 | Jabra Elite 4/EAH-AZ80 | 会議アプリでのマイク動作と機器の切り替え。AZ80の3台設定ではLDACを使用不可 |
| 音楽鑑賞 | WF-1000XM5/EAH-AZ80 | LDAC対応端末の有無と設定。普段聞く曲で装着感や音の調整を比較 |
| 基本機能から選びたい | P20i/Space A40 | ANCなしのP20iとANCありのA40で、必要な機能と購入時の価格を比較 |
例えば「スマホで音楽、パソコンで会議」が中心なら、接続切り替えと通話の確認を先に行います。「毎日同じスマホで短時間使う」なら、装着感や操作、ケースの持ち運びやすさから絞ってもよいでしょう。
ワイヤレスイヤホンの手入れと保管
- 手入れ前に、説明書で本体・イヤーピース・ケースそれぞれに使える道具や洗剤を確認する
- 汗や水分が付いたときは、機種指定の方法で拭き取り、十分に乾かしてからケースへ戻す
- 濡れたまま充電せず、ケース内の端子も乾いているか確かめる
- イヤーピースを洗える製品では、指定どおりに取り外して洗い、乾燥させてから取り付ける
- 収納時は左右と端子の位置を確かめ、イヤーピースが充電端子をふさいでいないか、充電表示も確認する
- 長期間保管するときは、保管温度や充電の頻度をその機種の説明書で確認する
例えばEAH-AZ80の公式FAQでは、取り外したイヤーピースを薄めた中性洗剤やぬるま湯で洗い、すすいで乾燥させる手順が示されています。本体の防滴仕様とは別の、部品を限定した手入れ方法です。交換品を使っている場合は、そのイヤーピースの説明も確認しましょう。(EAH-AZ80の手入れ方法)
よくある質問(FAQ)
- ワイヤレスイヤホンの音質は有線イヤホンより劣りますか?
-
接続方式だけでは決められません。イヤホンの設計や装着状態、音源、接続設定も変わるためです。比較するなら、普段聞く曲を近い音量で試し、声の聞き取りやすさや低音の量、使う場所での聞こえ方を確かめましょう。
- AndroidとiPhoneで選び方は違いますか?
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端末の対応コーデック、利用できるアプリ、必要なOSを確認する点が変わります。AndroidというだけでaptXやLDACを使えるとは限らないので、スマホの型番ごとに確認します。AirPods Pro第2世代も、Apple以外の機器とBluetooth接続できますが、一部機能は制限されます。使いたい機能から対応条件を確認しましょう。
- ノイズキャンセリングを使うとき、耳のために気をつけることは?
-
音量・聴く時間・頻度を一緒に管理します。周囲が騒がしいときは、耳に合うイヤホンやANCの利用が、音量を上げすぎずに聞く助けになります。静かな場所で休憩を取り、端末に音量や聴取時間の記録機能があれば活用しましょう。
WHO/ITUの機器向け基準では、成人モードの参考値を80dBで週40時間としています。音量が上がるほど聴ける時間は短くなるという、音量と時間を合わせて管理するための目安です。耳鳴りが続く、会話が聞き取りにくいといった変化がある場合は、医療の専門家に相談してください。(WHO/ITUの基準/WHOの安全な聴取に関するQ&A)
まとめ:自分の使い方に合ったワイヤレスイヤホンを選ぼう
ワイヤレスイヤホンを選ぶ5つのポイントと、6機種の機能の違いを紹介しました。
- 予算と主な用途を決め、装着感や操作を確かめる
- ANCが必要な場面と、外音を聞きたい場面を考える
- 単体とケース込みの再生時間を、ANC・コーデックの条件をそろえて比べる
- 複数機器との接続台数やアプリ・OSの対応を確認する
- 本体とケースの防滴条件、イヤーピースの手入れ方法を分けて確認する
候補を絞れたら、販売されている型番・世代・ケース端子をもう一度確認し、価格と保証条件を比べて選びましょう。使い始めてからも音量と聴く時間を意識し、機種に合う方法で手入れを続けてください。

