亀を迎える前に決めたいのは、種類と、大きくなった後の飼育場所です。小さな水槽で飼い始めても、そのまま一生使えるとは限りません。毎日の世話、冬の保温、留守中の預け先まで考えてから準備しましょう。
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最初に、飼う種類を一つに絞る
水中で過ごす亀とリクガメでは、住まいも食事も違います。「亀の飼育セット」という名前だけで選ばず、種類の正式な名前と成体の大きさを確かめてください。飼育を相談できる販売店と、爬虫類を診療する動物病院も探しておくと安心です。
相談時には「この種類の成体に必要な広さ」「水場と陸場」「温度と照明」「普段の餌」を一緒に聞き、置ける設備かを判断します。賃貸住宅なら、先に飼育規約も確認しましょう。
ミドリガメは買えるペットとして選ばない
ミドリガメと呼ばれるアカミミガメは、2023年6月から条件付特定外来生物です。販売・購入・頒布などは原則禁止。一般家庭で飼い続けるための許可は不要ですが、池や川へ放すこと、逃がすことは禁止されています。
飼い続けられなくなった場合は、責任を持って飼える引き取り先を探します。少数の相手への無償譲渡は許可なしでできますが、不特定多数などに配る「頒布」は無償でも規制対象です。詳しくは環境省の規制・引き取り先の案内をご覧ください。
設備は、亀を迎える前に動かしてみる
必要な温度や水深、照明の強さは種類や成長段階によって変わります。まず飼う種類に合う条件を決め、その条件を作れる機器をそろえましょう。
- 容器:成体の大きさと掃除のしやすさで選びます。ふたや囲いは、亀が足場を使って乗り越えられない構造に。
- 水場と陸場:水棲の亀では、水から無理なく上がれる場所も用意します。陸場を置いた後の遊泳スペースまで考えます。
- 温度管理:温度計で実測します。ヒーターは対応する水量や設置位置、空だき・やけど防止について製品の説明に従ってください。
- 照明:その種類に必要な保温と紫外線を、機器の組み合わせで満たします。照射距離や交換時期は、使用する製品ごとの指定を守ります。
- 掃除用品:専用のバケツやブラシを用意し、人の食器と分けて保管します。
設置後は水漏れ、温度、機器の固定、脱走できる隙間を確認します。飼育容器を置く台の耐荷重にも注意してください。
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毎日の世話は、餌・汚れ・様子の確認から
餌はその種類と成長段階に合うものを選び、量と回数を決めます。食べ残しや排せつ物を見つけたら取り除き、食べた量や活動の変化をメモしておくと、体調不良の相談に役立ちます。
水換えの間隔は、飼育数、水量、餌、ろ過設備によって変わります。においが強くなるまで放置せず、日々の汚れに合わせて掃除します。フィルターの清掃も機器の手順に沿って行いましょう。
亀や水槽には、見た目がきれいでもサルモネラなどの菌がいることがあります。世話の後は石けんと流水で手を洗い、台所や食品を扱う場所で水槽・器具を洗わないでください。小さな子どもなど感染で重症化しやすい人がいる家庭では、迎える前に飼育の適否も相談しましょう。CDCの爬虫類と衛生の案内も参考になります。
冬越しと体調不良は、先に相談先を決めておく
冬眠させるかどうかは、種類、年齢、栄養状態、健康状態で判断が変わります。初めての冬を迎える前に、爬虫類を診療する獣医師へ冬の管理方法を相談してください。
食べない、目が腫れている、甲羅に傷や異常があるなど、普段と違う様子があれば動物病院に連絡します。受診時期を相談するときは、いつから変わったか、食事、水温、照明、便の様子を伝えると説明しやすくなります。苦しそうな呼吸や著しいぐったりがあるときは、すぐに診療を相談してください。
費用と留守中の世話も、迎える前に整理する
初期費用は容器・台・照明・保温機器など、継続費用は餌・電気・消耗品・診療費に分けて見積もります。保温の電気代は、機器の消費電力と稼働時間、室温、電気料金で変わります。商品代だけで予算を決めないことが大切です。
旅行や入院で世話ができないときに頼める人も探しておきましょう。餌の量、機器の操作、病院の連絡先を一枚にまとめて渡せると引き継ぎやすくなります。
よくある質問
最初は小さい飼育セットだけで足りますか?
セット内容と、飼う種類に必要な設備を照らし合わせて選びます。幼体向けの容器は成長後に買い替えが必要な場合があるため、成体の飼育場所も先に確保しましょう。
飼えなくなったら池に放してもよいですか?
放さずに、責任を持って飼える引き取り先を探してください。アカミミガメの野外への放出は禁止されています。引き渡す前に、飼育方法と規制を相手へ伝えます。
餌を食べなくなったら、何日待てばよいですか?
待つ日数を一律に決めず、年齢やほかの症状も含めて動物病院に相談してください。普段の食事や温度の記録を手元に用意すると役立ちます。

