口内炎が痛くて食事がしみるときは、まずやわらかく、熱すぎない食べ物を選びましょう。繰り返す場合は、歯や入れ歯が当たっていないか、口が乾いていないかも確認を。2週間以上よくならない、痛みが強い、何度も繰り返す場合は、歯科や口腔外科で診てもらいましょう。
長引く・いつもと違う口内炎は受診を
よくあるアフタ性口内炎は、周囲が赤く、中心が白っぽく浅くくぼんだ、痛みのある小さな傷のように見えます。1〜2週間ほどで治ることが多いものの、見た目の似た別の病気もあります。
- 2週間以上よくならない、何度も繰り返す:歯科・口腔外科、耳鼻咽喉科などに相談する。
- しこり、出血、大きくなるなどの変化がある:日数を待たずに受診する。
- 強い痛みで食べられない、飲みにくい:早めに受診し、痛みや水分・栄養のとり方を相談する。
水分がほとんどとれない、尿が出ない、ぐったりしているときは、すぐに医療機関へ連絡してください。とくに子どもの口内炎では、水分が飲めているか、尿や元気の様子も見てください。
受診時には「できた日」「毎回同じ場所か」「使った薬」を伝えましょう。発熱や発疹、目の痛み、皮膚や陰部の傷など、口以外の症状もあれば伝えてください。抗がん剤などの治療中に口の痛みやただれが出た場合は、治療を受けている医療機関へ連絡してください。
参考:大阪府医師会「口内炎」、日本口腔外科学会「口の粘膜が痛い・ヒリヒリする」、厚生労働省「手足口病」受診の目安
繰り返すときは、口の中への刺激と生活の変化を確認
頬をかむ、欠けた歯や入れ歯・矯正器具が当たる、硬い歯ブラシでこするといった刺激が、口の中の傷につながります。同じ場所に何度もできるときは、歯科で歯や器具の状態を確かめてもらいましょう。
疲れやストレス、食事の偏りが関係することもあります。休めているか、食事を抜く日が続いていないかを振り返り、睡眠や食事の時間を確保してみてください。口内炎が繰り返す原因は一つとは限らず、感染や薬、体の病気が関係する場合もあります。
食事量が減っている、強い疲れや体重の変化もあるときは、そのことも診察で伝えてください。栄養の不足が疑われる場合には、必要な検査や補い方を医師と相談できます。
痛みがある間の食事と口のケア
しみにくい食事に替える
おかゆ、やわらかいうどん、豆腐、卵料理など、食べやすいものを選んでください。熱い料理は冷ましてから。辛いもの、酸味や塩味が強いもの、硬くて口に当たるもの、アルコールは痛みを刺激するので控えましょう。
水分は飲めるものを少しずつ。酸味のある飲料もしみるときは控え、飲みやすい水やお茶を選んでください。飲めない状態が続くときは、受診して水分の補い方を相談しましょう。
やわらかい歯ブラシで、傷に当てないように磨く
口の中を清潔に保ちつつ、患部をこすらないようにします。食後に水でやさしく口をすすぐ方法もあります。歯磨き粉や洗口液がしみるときは、刺激の少ないものを歯科や薬局で選んでもらいましょう。
参考:NHSの口内炎のセルフケア、大阪府医師会の口腔ケア案内
市販薬は、症状に使えるものを選ぶ
口内炎の薬には、患部に塗る軟膏、貼るパッチ、スプレー、飲み薬などがあります。薬局では、傷の場所や広さ、いつから痛むか、使う人の年齢を伝えると選びやすくなります。妊娠・授乳中、治療中、薬のアレルギーがある場合も伝えてください。
口の中に白い膜が広がる、膿がある、水ぶくれがたくさんある、発熱や発疹もある場合は、市販薬を買う前に受診しましょう。感染性の口内炎などでは、ステロイド入りの薬が症状を悪化させることがあります。
たとえば、ステロイド入りの「トラフル軟膏PROクイック」はアフタ性口内炎の薬です。感染性の口内炎が疑われる人は使用できません。また、5日使っても改善しない場合や、1〜2日使って悪化した場合は使用を中止して相談する製品です。
薬ごとに使える年齢や中止の目安が違うため、手元の説明書の回数・量・期間を守ってください。パッチも、子どもに使える年齢を確認してから選びましょう。
参考:第一三共ヘルスケア「トラフル軟膏PROクイック」使用上の注意
口が乾くときは、鼻づまりや薬の影響も確認
鼻がつまって口呼吸になっている、薬を飲み始めてから乾くなど、思い当たる変化を歯科や担当医に伝えましょう。鼻づまりが続く場合は耳鼻咽喉科へ。処方薬は自分で中止せず、口の乾燥について相談してください。
鼻づまりがあるときに、テープで口を閉じないでください。小林製薬の「ナイトミン 鼻呼吸テープ」も、鼻づまりのある人や乳幼児・小児は使用できない製品です。乾燥が続く場合は原因を確かめ、必要に応じて口腔用の保湿剤などを選びましょう。
参考:日本口腔外科学会「口の中が乾燥する」、小林製薬「ナイトミン 鼻呼吸テープ」使用上の注意
よくある質問
食べ物やサプリで治せますか?
食事は、食べやすい主食に卵・魚・豆腐などのおかずを組み合わせ、野菜も無理なくとるところから。痛みで食事量が落ちているときは、早めに治療を受けましょう。繰り返す場合も、サプリを増やす前に原因を診てもらうことが大切です。
チョコラBBは口内炎の薬ですか?
「チョコラBBプラス」は、口内炎などの症状の緩和に使う第3類医薬品で、15歳未満は服用できません。シリーズには別の製品もあるので、商品名を確かめて選んでください。服用中でも、2週間以上よくならない口内炎や強い痛みは歯科・口腔外科などへ相談しましょう。
子どもの口内炎はどうすればよいですか?
発熱、手足や口の中の水ぶくれがある場合は、小児科で相談してください。水分がとれない、尿が出ない、ぐったりしている場合はすぐに受診を。1歳未満の赤ちゃんには、はちみつを与えず、口の中にも塗らないでください。
参考:厚生労働省「手足口病」、消費者庁「ハチミツによる乳児のボツリヌス症」
食べやすさを整え、繰り返す原因を確かめよう
まずはしみにくい食事と、傷をこすらない口のケアを。薬を使うときは、その症状や年齢に合うものを選んでください。長引く、悪化する、繰り返す口内炎は、歯科などで原因を調べてもらいましょう。

