夕方に靴がきつくなる、朝にまぶたが腫れぼったい。むくみが気になったら、まず「いつから・どこが・ほかに症状があるか」を確かめましょう。急な片足の腫れや、息苦しさを伴うむくみは、マッサージより先に医療機関での対応が必要です。
すぐに受診が必要なむくみのサイン
息苦しい・胸が痛いときは119番
むくみとともに急に息が苦しくなった、胸が締め付けられるように痛む、意識がもうろうとするといった場合は、119番に連絡してください。唇・舌・のどが急に腫れたり、飲み込みにくくなったりしたときも救急の対応が必要です。自分で運転せず、指令員の案内に従いましょう。
参考:消防庁「救急車を上手に使いましょう」、NHS「Angioedema」
片足だけ急に腫れた・赤く熱を持つときは当日中に相談
原因の分からない片足の腫れ、急に出た強い腫れや痛み、赤み・熱感・発熱があるときは、当日中に医療機関へ相談しましょう。血管の詰まりや感染などを調べる必要があります。受診前に強くもんだり、自己判断で着圧用品を使ったりするのは避けてください。
足だけでなく顔やお腹まで腫れる場合や、糖尿病のある人に足のむくみが出た場合も、早めに当日の受診先を確認してください。夜間などで受診先が分からなければ、地域の救急相談窓口を利用できます。
参考:NHS「Swollen ankles, feet and legs」
続くむくみは、原因を調べることから
むくみは、皮膚の下などに余分な水分がたまった状態です。長時間同じ姿勢で過ごすことや塩分のとりすぎのほか、薬の影響、足の静脈、心臓・腎臓・肝臓などの病気が関係することもあります。
両足の軽いむくみでも、数日たっても改善しない、だんだん強くなる場合は内科へ。心臓・腎臓・足の静脈の病気で通院中なら、担当医に変化を伝えましょう。
診察では、むくみ始めた時期、片側か両側か、朝と夕方の違い、痛みや息切れの有無を伝えると役立ちます。最近飲み始めた薬やサプリがあれば、お薬手帳や商品名も持っていきましょう。
押した跡が残るむくみもありますが、へこみの有無だけでは原因は分かりません。腫れた場所や変化をメモしておくと、受診時に説明しやすくなります。
立ち仕事・座り仕事の後の、軽い足のむくみをいたわる
上の受診サインがなく、長時間同じ姿勢で過ごした後に両足が軽くむくむときは、次の工夫を試せます。
- 姿勢をこまめに変える:仕事の区切りに少し歩く。座ったままなら、足首をゆっくり曲げ伸ばしする。
- 休むときに足を支える:椅子やクッションに足をのせ、楽な姿勢で休む。
- 締め付けを減らす:窮屈な靴や靴下を替え、足に合う歩きやすい靴を選ぶ。
動かして痛む、腫れが増すときは中止して受診を。治療中で運動や姿勢の指示がある人は、その方法に合わせてください。
参考:アルケア「足のむくみへの基本のケア」、NHSの生活上の対処法
食事では塩分を控え、治療中の水分・栄養の指示を守る
塩分を減らすには、麺類の汁を残す、しょうゆやソースを小皿につけて使う、漬物や汁物の量を減らす、といった方法があります。味が物足りなければ、だし・レモン・酢・香味野菜で風味を足してみましょう。
腎臓や心臓の病気などで、水分・塩分・カリウム・たんぱく質の量を決められている人は、その指示に合わせて食べたり飲んだりしてください。腎機能が低下するとカリウムが体内にたまり、心臓に悪影響を及ぼすことがあります。
カリウムのサプリや、利尿をうたうお茶でむくみを治そうとする前に、受診して原因に合う治療を受けましょう。処方された利尿薬などは指示どおりに使い、食品に置き換えたり、自分で量を変えたりしないでください。
参考:国立循環器病研究センター「食事療法について」(減塩・腎臓病の食事療法)
着圧ソックスを使うなら、圧・サイズ・着用時間を確認
むくみの治療では、足を段階的に圧迫する弾性ストッキングを使うことがあります。医療用を使う場合は、診察を受け、適した圧の強さやサイズ、履く時間を教わりましょう。足首やふくらはぎなど、製品で指定された場所を測って選びます。
たとえば医療用のアンシルクシリーズは、医師の指示・指導のもとで使い、特別な指示がなければ就寝中は脱ぐ製品です。手元の製品の使用方法を確かめ、指示された時間に着用してください。
心臓や足の血流の病気、糖尿病、足の傷や感覚の鈍さがある人は、購入前に担当医へ使用できるか確認を。履いて痛み・しびれ・皮膚の色の変化・かゆみなどが出た場合は、すぐに脱いで相談してください。
参考:アルケア「アンシルクを適正にご使用いただくために」、アンシルク・きらりの注意事項
顔のむくみ・生理前のむくみで気になること
朝に顔が腫れぼったいときは?
いつから続いているか、足などほかの場所にも腫れがないかを確かめましょう。繰り返す、日中も続く、悪化する場合は内科に相談を。まぶたや顔に赤み・痛み・かゆみがあれば、その症状も伝えてください。急な唇・舌・のどの腫れや息苦しさがある場合は119番です。
生理前に毎回むくむときは?
月経前症候群(PMS)の症状の一つにむくみがあります。月経の日とむくみの強さ、ほかの不調をカレンダーなどに残し、生活に支障があれば婦人科で相談しましょう。月経が始まっても続く場合や、いつもと違う強い症状がある場合も受診してください。
まずは症状を確認し、無理のないケアを
軽い足のむくみには、姿勢を変える、楽な姿勢で足を休める、塩分を控える工夫から。急な腫れ・痛み・息苦しさがあるときや、むくみが続くときは、症状に応じて受診しましょう。治療中の人は、食事や水分、薬の指示を優先してください。

