鏡を見て、乾燥や細かなしわが気になったら、まず日差しの浴び方と洗顔・保湿を見直してみてください。年齢とともに肌が変わるのは自然なことです。そのうえで、紫外線や摩擦など、日々の負担を減らすケアは続けられます。
今夜なら洗顔でこすらず保湿する。明日の外出には帽子と日焼け止めを用意する。気になるところに合わせて、手を付けやすいものから始めましょう。
外出前に、顔以外の日焼け対策も
紫外線は、しわやしみの原因の一つです。日陰を選ぶ、帽子や長袖で覆う、露出する部分に日焼け止めを塗る、という方法を組み合わせます。曇りの日や冬の外出にも紫外線対策は必要です。
- 日焼け止めは、UV-AとUV-Bの両方に対応するものを選ぶ。米国皮膚科学会はSPF30以上を勧めています。
- 製品に示された使用量を守り、耳、首、手の甲などにも塗る。少量を薄く伸ばすだけでは、表示どおりの効果が得られにくくなります。
- 屋外では約2時間ごとを目安に塗り直し、泳いだ後や汗をかいた後にも塗り直す。耐水性のある製品でも、この手入れは必要です。
通勤用のバッグに小さな日焼け止めを入れておくと、帰りや昼休みの外出でも使えます。肌に合わず赤みや刺激が出るときは使用をやめ、帽子や衣服で覆いながら皮膚科で相談してください。
洗顔と保湿は、肌をこすらず続ける
強くこする洗顔やスクラブは、肌の刺激になります。洗顔料を手でやさしくなじませ、十分にすすぎ、タオルを押し当てるように水分を取ります。乾燥が気になる部分には、洗顔後に保湿剤を塗りましょう。
乾燥が強いときは、香料不使用のクリームや軟膏タイプも選択肢です。すでに問題なく使えている保湿剤があれば、洗面台など使う場所に置いておくと続けやすくなります。
化粧品を使ってヒリヒリする、赤くなる、かゆくなるときは、その製品の使用を中止します。処方された塗り薬で刺激が出た場合は、症状と使った量を処方元に伝え、使い方を確認してください。
睡眠を削っている用事を一つ減らす
夜更かしが続いているなら、まず寝る前に長引いていることを探してみましょう。動画を見続ける、翌日の準備を深夜に始める、といった習慣があれば、終了時刻を決めたり、準備を夕食後に移したりできます。
起きる時刻をなるべくそろえ、起床後はカーテンを開けて部屋に自然光を入れます。夜は照明や画面の明るさを落とし、眠る時間を確保しましょう。寝酒は途中で目が覚める原因になるため、眠るためのお酒は控えます。
眠れない状態や強い日中の眠気が続き、生活に支障が出ているときは、かかりつけ医などに相談してください。
食事は、いつもの一食に足りないおかずを足す
ごはん・パン・麺などの主食に、魚・肉・卵・大豆製品のおかずと、野菜などのおかずを組み合わせます。おにぎりだけの昼食なら、ゆで卵と野菜のおかずを添える。夕食の魚に冷凍野菜を一品足す。惣菜や冷凍食品も使えます。
果物や乳製品も、食べられるものを食事や間食に取り入れましょう。甘い飲み物やお菓子が食事代わりになっているなら、まず一回を食事に戻すところからで十分です。
水分は、食事のときや外出前後など、こまめにとれる機会を作ります。必要な量は暑さや活動量、体調で変わります。医師から水分や食事の制限を受けている方は、その指示に合わせてください。
体を動かす時間と、休む時間を作る
座っている時間が長い日は、家事や用事の区切りに立って少し歩く。運動の習慣がなければ、負担の少ない短い散歩から試す。体調や天候に合わせ、無理なく続く方法を選びます。
忙しさで休憩がなくなっているなら、昼食後に席を離れる、帰宅後に静かに過ごす時間を取るなど、一日の中に休む場所を作ってみてください。
たばこは皮膚の老化を早める要因です。やめたい方は、吸いたくなる場面をメモし、医師や薬剤師に禁煙の進め方を相談すると、一人で抱えずに取り組めます。
急な変化や長引く不調は、ケアと分けて相談する
急な体重の変化やむくみ、長引く強い疲れがあるときは、年齢のせいと片付けず、かかりつけ医へ。肌のかゆみや痛みが続く、保湿しても乾燥が改善しないときは、皮膚科で診てもらいましょう。
受診時は「いつから」「どこが変わったか」「使い始めた化粧品や薬」を伝えると相談しやすくなります。
よくある疑問
最初に何を変えればよいですか?
外出時に肌を覆っていないなら帽子や日焼け止めを、洗顔後につっぱるなら洗い方と保湿を見直しましょう。寝不足が続くなら、夜の用事を一つ前倒しにするなど、困っていることに合わせて選べます。
高価な化粧品を買った方がよいですか?
まずは、今使っている製品が肌に合い、必要な量で続けられているかを確認しましょう。乾燥には保湿、日差しには紫外線対策と、目的を分けて選ぶと買い物もしやすくなります。
生活を変えると、どのくらいで若く見えますか?
見た目が変わる時期や程度には個人差があります。肌のつっぱりや刺激があるか、睡眠を十分に取れているかなど、日々の状態を見ながら続けてください。しみやしわそのものの治療を希望する場合は、皮膚科で方法と費用を相談できます。

