夕方になると目が重い、画面の文字がかすむ。そんなときは作業をいったん止め、目を休めましょう。繰り返す疲れには、画面の見方だけでなく、眼鏡の度や目の乾きなどが関わることもあります。
突然見えなくなった、視野が欠けた、激しい頭痛や片側の手足の麻痺・ろれつの回りにくさがあるときは119番へ。自分で運転して向かわないでください。
急いで受診したい症状
次の症状がある場合は、当日中に眼科や救急の医療機関へ相談してください。痛みが強い、急に悪化している場合は、すぐに受診先へ連絡しましょう。
- 目の強い痛み、または充血に痛み・まぶしさ・見えにくさが伴う。特に吐き気や頭痛もある。
- 黒い点や糸くずのようなものが急に増えた、光が走って見える。
- 物が急に二重に見える、または目の痛みと二重に見える症状がある。
- コンタクトレンズ使用中の痛みや、見え方の変化。
頭を打った後に物が二重に見える場合も、すぐに救急の医療機関で診てもらってください。こうした症状がある間は、温めたり押したりして様子を見るのを避けます。
休んでもつらさが残るなら、眼科で原因を確かめる
休息を取っても目の痛み・かすみ・疲れが残る、仕事や家事に支障が出る場合は、眼科へ。眼鏡やコンタクトレンズが合っているか、ドライアイなどの病気がないかを調べてもらいましょう。
「いつから」「どんな作業で」「どのくらい続くか」に加え、使っている目薬とコンタクトレンズの種類を伝えると相談しやすくなります。近くの文字だけが見づらくなった場合も、顔を画面へ近づけ続けず、度数を見直すきっかけにしてください。
画面を使う日は、休み方と見やすさを調整する
作業を区切り、近くを見続ける時間を減らす
パソコン作業では、一連続の作業を1時間以内にし、次の作業までに10〜15分の休止を設けるのが厚生労働省のガイドラインの目安です。その間にも1〜2回の小休止を入れます。職場では、画面を使わない仕事への切り替えも含めて相談しましょう。
休止中はスマートフォンに持ち替えず、遠くへ目を向けたり席を離れたりして過ごします。家で動画を見るときも、一本見終わったら画面から離れるなど、区切りを決めておくと続けやすくなります。
文字を大きくし、顔を近づけず読める位置へ
パソコンの画面は40cm以上離すことを目安に、文字の大きさと机の位置を調整します。画面の上端は目と同じ高さか少し下へ。小さい文字を読むために前かがみになるなら、まず表示を拡大しましょう。
窓や照明が映り込む場合は画面の向きやカーテンを調整し、まぶしすぎる明るさを下げます。冷暖房の風が顔へ直接当たるときは、風向きも見直してください。
目薬は症状と使い方に合うものを選ぶ
乾きが気になるときは、薬剤師に症状とコンタクトレンズの種類、治療中の病気を伝えて選びます。人工涙液も、使用回数・開封後の期限・レンズ装着中に使えるかを、その製品の説明書で確かめて使いましょう。
防腐剤が入っていない目薬には、開封後の期限が短い製品もあります。たとえばソフトサンティアは開栓後約10日を過ぎた液を使わないよう案内されています。開けた日を箱などに書き、点眼するときは容器の先を目・まぶた・まつ毛に触れさせないようにします。
目薬を使ってもつらさが続く、回数を増やしたくなる場合は眼科へ。処方された目薬は、医師の指示に合わせて使ってください。
温めるアイマスクは、使える状態かを先に確認する
目の周りを温めてくつろぎたいときは、製品の使用時間や注意事項に合わせます。目や周囲に痛み・炎症・傷・腫れなどがあるときは使用を控え、治療中の病気があれば眼科で相談してください。
使用中に熱すぎる、痛い、違和感があると感じたら外します。アイマスクの上から目を押さえるのも避けましょう。使い捨ての発熱式マスクを電子レンジで温め直すことはせず、点眼後に使う間隔なども製品の案内に合わせてください。
子どもは、見え方と画面の距離を大人が見守る
本や画面は目から30cm以上離し、近くを見る作業が30分ほど続いたら遠くを見る休憩を入れます。顔を近づける、片目を閉じる、目を細める様子が続くなら、眼科で視力を確かめましょう。
近視の予防では、日中に屋外で過ごすことも大切です。日本眼科医会は1日2時間ほどを案内していますが、木陰での遊びや休み時間も含め、天候と体調に合わせて取り入れます。暑さが厳しい日に屋外時間を優先して無理をさせず、涼しい場所で休ませてください。
よくある疑問
ブルーライトカット眼鏡を買った方がよいですか?
成人を対象にしたコクランのレビューでは、通常のレンズと比べた短期間の目の疲れへの利点ははっきりしていません。まずは眼鏡の度、文字の大きさ、画面のまぶしさと休み方を整えましょう。睡眠への効果も、このレビューでは結論が出ていません。
目の疲れに合わせて食事も変えた方がよいですか?
食事が抜けがちなら、主食に肉・魚・卵・大豆製品などのおかずと野菜を組み合わせ、乳製品や果物も取り入れましょう。食事を整えながら、続く目の症状は眼科で相談してください。
首や肩もつらいときは、目だけの問題ですか?
目の疲れと首・肩のつらさが重なることはありますが、原因はさまざまです。作業の姿勢や休み方を調整し、痛みや頭痛が続く場合は医療機関へ相談しましょう。突然の激しい頭痛や麻痺などは、冒頭の救急の目安に当てはまります。
まずは画面から離れ、繰り返す症状を相談する
作業を区切る、文字を大きくする、風向きを変える。今いる場所でできる調整から始めましょう。休んでも残る痛みやかすみは、眼科で原因を確かめることが次の一歩です。

