毎月お金が残らないときは、手取りの収入、生活に必要な支払い、年に数回の出費を並べるところから始めましょう。同じ月収でも、家賃、扶養する家族、治療や介護の費用などによって、貯金に回せる額は違います。
貯金額を先に決めるより、次の給料日までに必要なお金が足りるかを確かめることが先です。今月は貯金を増やさず、赤字を減らすところから取り組む方法もあります。
生活費が足りないときは、節約だけで抱え込まない
食事、必要な治療、住まい、冷暖房を削らないと支払えない状態なら、収入や支援制度も含めて相談しましょう。厚生労働省の生活困窮者自立支援制度では、地域の相談窓口で仕事・住まい・家計の困りごとを相談できます。
家賃や公共料金、返済が遅れそうなときも、放置せず、支払先と地域の相談窓口へ早めに連絡してください。利用できる支援や手続きは状況によって異なります。厚生労働省の生活・家計の相談案内から確認できます。
1.残高ではなく、支払い予定を引いて考える
口座にあるお金のすべてが、今使ってよい金額ではありません。クレジットカードの引き落とし、家賃、税金など、まだ支払っていないものも一覧にします。
- 実際に受け取る手取り収入と、入金日
- 家賃・通信・保険・返済などの金額と支払日
- 食事・交通・日用品・医療など、次の入金までに必要な生活費
- カードの未確定分、後払い、年払いの請求予定
カード払いは購入時に支出として数え、引き落とし時にもう一度数えないようにします。口座間の移動や電子マネーへのチャージも、買い物の支出と区別すると、二重に計上しにくくなります。
2.毎月ではない出費を、別に用意する
賃貸の更新、家電の買い替え、帰省、冠婚葬祭などは、いつもの生活費とは分けて考えます。時期と金額が分かるものを書き、支払いまでに少しずつ用意しましょう。
例えば、これから一年間の特別な出費を24万円と見込むなら、12か月で用意する目安は月2万円です。ただし、来月すぐ必要な支払いは、残り一か月で用意できるかを別に確認します。
| 手取り20万円の計算例 | 金額 |
|---|---|
| 一か月の手取り収入 | 200,000円 |
| 生活費と決まった支払い | 170,000円 |
| 年に数回の支払い用に残す分 | 20,000円 |
| それ以外の目的に回せる分 | 10,000円 |
これは計算の例で、理想の配分ではありません。生活費が増えれば残る額は減ります。支払い用の2万円を旅行貯金などにも重ねて数えず、お金の用途を分けておきましょう。
3.見直すなら、使っていない契約から
最初の候補は、使わなくなったサブスク、不要なオプション、重複するサービスです。一件ずつ、解約期限と、やめた後に困ることがないかを確認します。
通信費は必要な容量と通話、電気代は同じ使用量での料金を比べましょう。保険は保障を失うこともあるため、保険料の安さだけで解約せず、契約内容と必要な保障を確認してください。
変動する支出は、全部を我慢するより、負担の少ない一つを選びます。使い切れずに捨てる食品を減らす、買う前に家の在庫を見るなど、今の暮らしに合う方法から始めてください。
手続きの流れは、サブスクの見直し方と格安SIMへの乗り換え方で確認できます。
4.貯める分を分けるなら、生活費が足りる額で
支払い後に余裕がある場合は、給料日後に別の口座へ移すなどして、貯める分を分けられます。最初は戻さずに済みそうな小さな額を設定し、残高不足が起きないかを見て調整しましょう。
自動振替や振込を使う場合は、実行日、手数料、残高不足時の扱いを銀行の案内で確認します。収入の月ごとの差が大きければ、入金と支払い予定を見てから、その都度移す方法もあります。
予定外の出費に備えるお金は、必要なときに使える預貯金などで分けておきます。必要額は、最低限の生活費、収入が止まった場合の見通し、利用できる保障や支援をもとに考えましょう。
5.家計簿は、続けやすい方法を一つ選ぶ
紙、表計算、アプリのどれでも構いません。最初から細かい費目を増やさず、「決まった支払い」「普段の生活費」「特別な出費」のように大きく分ける方法もあります。
連携型アプリを使っても、現金払い、分類のずれ、カードの未反映分は確認が必要です。紙なら、レシートと明細を決まった日にまとめると取り組みやすくなります。家計簿アプリ3社の機能と料金も参考にしてください。
月末には、残高、翌月の支払い、貯める額を見直します。貯金を戻す月が続くなら、設定額か、特別な出費の見積もりを調整しましょう。
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よくある質問
月収20万円なら、いくら貯めるべきですか?
額面の給与ではなく手取りを使い、必要な支払いを引いて考えます。家族や住まいの条件で違うため、一律の割合に合わせる必要はありません。赤字なら、まず不足する額と理由を確かめましょう。
貯金できないなら、投資で増やすほうがよいですか?
投資には値下がりがあり、生活費の不足を埋める方法としては不向きです。近く使うお金や、急な出費の備えを優先してください。将来のために余裕のある資金を使う段階で、NISAの仕組みと注意点を学ぶ方法があります。
家計簿の記録が抜けたら、やり直すべきですか?
分かる明細と今の残高から再開しましょう。すべてを思い出すことより、次の支払いが足りるか、今後どの費用を見直すかを確認することが役立ちます。
貯金の目標は人に話したほうが続きますか?
家族など一緒に家計を考える相手と相談する方法はありますが、公開する必要はありません。SNSへ明細や残高画面を載せると、氏名や口座情報が写ることもあるため、記録は手元で管理しましょう。
今日することは、次の入金までの支払いを並べることです。無理なく残せる額が分かったら、使っていない契約の確認や、少額を分けるところから進めてみましょう。

