家計簿アプリを選ぶなら、まず現金の記録を楽にしたいのか、銀行やカードの明細をまとめたいのかを決めましょう。入力方法が合っていても、普段使う銀行に対応していなければ、思ったほど手間は減りません。
ここではマネーフォワード ME、くふう Zaim、Moneytreeの3つを、記録方法と料金で比べます。有料プランに入る前に、無料でできる範囲から試してみてください。
最初に比べるのは、入力方法と連携先
| 普段のお金の使い方 | 試すときに見るところ |
|---|---|
| 現金払いが多い | 金額の手入力やレシート撮影が楽か。読み間違いを直しやすいか |
| カード・電子マネー中心 | 使っているサービスに対応するか。更新の遅れや二重計上を確認しやすいか |
| 口座をまとめて見たい | 必要な連携数、残高と推移の表示、見返せる過去データの期間 |
| 家族と管理したい | 共有できる範囲と費用。個人の明細まで見せずに使えるか |
全部の口座を一度に登録する必要はありません。銀行連携に抵抗がある場合は、手入力できるものや紙の家計簿も選択肢です。自分が確認しやすい方法を選びましょう。
マネーフォワード ME:複数口座の管理と、見返す期間で選ぶ
銀行やカードなどを連携して、家計や資産の状況をまとめて見たいときの候補です。無料会員は連携4件まで、取得したデータの閲覧は過去1年分。有料のスタンダードでは、この二つの制限がなくなり、CSV形式でのデータ出力なども使えます。
配当の履歴や株式の業種別内訳などを見たい人向けに「資産形成アドバンス」もあります。日々の支出を把握したい段階なら、先に必要な連携数を数えてみましょう。
公式のコース別機能一覧で、自分が使いたい機能の有無を確認できます。
くふう Zaim:レシート入力や、支出分類を試して選ぶ
手入力、レシートの読み取り、銀行・カードの連携を使って家計を記録できます。現金の買い物が多い人は、自分のレシートを読み取った後、店名や金額を直しやすいか試してみてください。
プレミアムでは、分類の編集・追加や、連携先を好きなタイミングで更新する機能などが使えます。一部の銀行は任意更新の対象外です。無料でできる記録と、有料で使いたい機能を分けて判断しましょう。
公式の無料・プレミアム機能一覧で、レシート機能や分類の違いを確認できます。
Moneytree:予算と月ごとの収支を確認したいときに
無料プランで口座やカードなどをまとめて管理し、必要に応じて家計管理向けの「Grow」を検討できます。Growでは、支出分類ごとの予算、月次レポート、取得した明細のCSV・Excel形式での出力(最長過去2年分)などを使えます。
Growと、仕事の経費精算向けのWorkは別プランです。また、Android版・Web版に未搭載の機能があるため、使う端末で目的の機能が使えるかを確認してください。明細の更新も金融サービスによってタイミングが違います。
Moneytree Growの公式案内で、機能とプランを確認できます。
有料プランの料金は、申し込む場所でも変わる
2026年9月5日に確認した通常料金です。月払いと年払いは別契約で、下の年額は12か月分をまとめて支払うプランの料金です。無料体験や旧料金の継続などがある場合は、申し込み画面の条件を確認してください。
| プラン | 申し込み方法別の料金 |
|---|---|
| マネーフォワード ME スタンダード |
Web:月540円/年5,940円 App Store・Google Play:月590円/年6,490円 |
| くふう Zaim プレミアム |
Web:月440円/年4,378円 App Store・Google Play:月480円/年4,800円 |
| Moneytree Grow | Web:月390円/年3,900円 アプリ:月430円/年4,300円 |
参照:マネーフォワード MEの料金、くふう Zaimの料金、Moneytree Growの料金
年払いの総額が月払い12回分より安くても、途中で使わなくなれば負担が残ります。初めて使うなら、無料での操作確認を先に行い、有料にする場合も更新日と解約方法を見ておきましょう。
銀行連携の前に確認しておくこと
連携では、アプリにどの情報を渡すか、銀行側でどの権限を認めるかを確認します。金融機関や連携方法で仕組みが異なるため、連携画面に表示される情報と権限を確認してから進めましょう。
- 公式サイトから案内されているアプリ・連携画面を使う
- 取得される明細や個人情報、データの利用目的を確認する
- スマートフォンの画面ロックと、利用できる認証設定を使う
- 連携をやめる方法、アプリの退会とデータ削除の違いを確認する
- 家族と共有する場合は、共有される情報をお互いに確かめる
使い始めの1週間は、記録のずれを見つける
最初はよく使う支払方法から試します。自動で記録された明細と、銀行・カードの実際の明細を照らし合わせ、店名や分類の違い、未反映の支出がないか見てみましょう。
カードで買った日と、銀行からカード代が引かれた日を両方支出にすると、同じ買い物を二重に数えてしまいます。電子マネーへのチャージも同様です。移動したお金の扱いは、使うアプリのヘルプで設定を確かめてください。
入力が面倒なら、分類を細かくしすぎていないか見直します。ただし、抜けた分をなかったことにせず、分かる金額だけでも記録しておくと、翌月の予算を考えやすくなります。
月末は「多かった費目」だけでなく理由を見る
普段の買い物と、家電の買い替えや通院などの一時的な出費を分けます。食費が増えた月も、人数や勤務状況が変わったなら、予算側の見直しが必要かもしれません。
収入の何%までと一律に決めるより、毎月必要な支払いと、減らしても困らない支払いを自分の明細で確認しましょう。翌月に変えたいことを一つ決めるだけでも、家計簿をつける目的がはっきりします。
よくある質問
有料にすれば、その分以上に節約できますか?
アプリに課金するだけで支出が減るわけではありません。無料では足りない機能があり、その機能を実際に使うかで考えましょう。記録が続いているなら、無料のまま使う方法もあります。
アプリを消せば、有料プランも解約できますか?
アプリの削除だけでは解約になりません。契約したWebサイト、App Store、Google Playなどで手続きし、終了日を確認します。国民生活センターのサブスク解約の注意も参考になります。
毎日開かないと続きませんか?
現金の入力は忘れないタイミングで、全体の見直しは週末など、記録方法に合わせて決めて構いません。ただし、自動連携が止まった通知や身に覚えのない請求は、月末まで放置せず確認してください。

