ペット保険を選ぶときは、毎月の保険料と、病院で実際に払う金額をセットで比べましょう。通院にも備えたいのか、入院・手術の大きな出費を中心に備えたいのかで、候補が変わります。
日々の通院代は貯蓄から払えても、まとまった手術代は家計に響く家庭もあります。まず、毎月続けて払える保険料と、急な診療に使えるお金を書き出しておくと選びやすくなります。
補償割合・上限・免責金額をセットで比べる
「70%補償」は、補償の対象となる診療費の70%を、決められた上限まで受け取る仕組みです。ワクチンなどの予防費用、対象外の病気や処置の費用は、自分で支払います。
- 補償範囲:通院・入院・手術のどこまで対象か。
- 1日・1回の上限:高額な診療でも、その日に受け取れる金額はいくらか。
- 年間の上限:契約の1年間で受け取れる金額と、通院日数・手術回数の枠。治療が翌年も続く場合の扱いも見ます。
- 免責金額:保険金から差し引かれるなど、自分で負担する額があるか。計算方法も商品で異なります。
計算の例として、対象の通院費が2万円、補償割合70%なら1万4,000円が計算上の保険金です。ただし、1日の支払上限が1万円なら、受け取れるのは1万円まで。対象外の費用や免責がなく、年間の日数・金額の枠も残っている場合の例です。
犬・猫の通院にも備えられる5商品
2026年9月7日に確認した商品情報です。いずれも犬・猫の通院・入院・手術を対象とする商品です。加入年齢に合う候補を選び、補償割合と通院の支払枠を比べましょう。入院・手術の上限や、対象外となる治療も判断材料になります。
加入できる年齢に加え、病歴・健康状態などの審査があります。誕生日が近い場合は、希望する開始日で加入できるか先に確かめましょう。保険料は犬種・年齢・プランなどで変わるため、同じ条件で見積もりを取り、今の年額と高齢になったときの保険料を並べて比べましょう。
アニコム損保「どうぶつ健保ふぁみりぃ」
| 新規加入の年齢 | 犬・猫とも、保険契約の始期日時点で7歳11か月まで。 |
|---|---|
| 補償割合 | 50%・70%。 |
| 通院の支払枠 | 各プランとも通院は年間20日まで。 1日あたりの上限は70%プランが1万4,000円、 50%プランが1万円です。 入院・手術にも別の上限があります。 |
対応する動物病院では窓口精算が使えます。対応外の病院などではいったん支払い、後から保険金を請求します。かかりつけで窓口精算を使いたい人は、対応病院かどうかも確かめましょう。
初年度は契約の始期日(保険期間が始まる日)から30日間、病気の待機期間があります。この間に発症した病気は、待機期間が過ぎても対象外です。待機期間中のけがの診療は、対応病院でも窓口精算ができず、後からアニコムへ直接請求します。
第一アイペット「うちの子」
| 新規加入の年齢 | 補償開始時の年齢で判定します。 70%は犬・猫とも7歳11か月まで。 50%は犬7歳11か月・猫9歳11か月まで。 30%は犬・猫とも12歳11か月まで。 |
|---|---|
| 補償割合 | 30%・50%・70%。 |
| 通院の支払枠 | 各プランとも年間22日まで。1日あたりは30%が9,000円、50%・70%が1万2,000円まで。 |
対応病院の窓口精算と、後から直接請求する方法があります。入院・手術の上限もプランによって変わるので、通院時の使いやすさと大きな治療への備えを一緒に比べてください。
免責金額と待機期間の設定はありません。ただし、申込み当日から補償されるわけではなく、引受審査中に発生した病気やケガは対象外です。
第一アイペットの補償・精算方法/プラン別の新規加入年齢/免責・対象外条件/待機と引受審査の違い
プリズムペット|犬・猫のいつでもパック
| 新規加入の年齢 | プレミアム・バリュー・ライトは0~7歳11か月向け。 |
|---|---|
| 補償割合 | 100%。日数・回数・金額の上限があります。 |
| 通院の支払枠 | プレミアムは1日1万2,000円・保険期間中60日、 バリューは1日8,000円・30日、 ライトは1日5,000円・30日まで。 |
通院は、ペットを動物病院へ連れて行き、獣医師の治療を受けた場合が対象です。飼い主だけの薬の受け取りや郵送処方は対象外です。病院で支払った後、スマホや郵送で保険金を請求します。
申込み後に審査があるため、通知された補償開始日を予定に入れましょう。
がんは補償開始日から45日間の待機期間があり、その間に発症したものは以後も対象外です。膝蓋骨脱臼や歯科処置などの対象外項目も確認してください。
8歳以上向けの「元気応援over8」は入院・手術のプランで、通院は対象外です。
通院を含むプランでは、12歳の更新時に通院の免責を1日3,000円に設定できます。更新案内では、保険料と自己負担がどう変わるかも確かめましょう。
プリズムペットのプラン・加入手順/対象外の病気・処置/がんの待機期間
SBIペット少短のペット保険
| 新規加入の年齢 | 犬・猫とも、補償開始時に生後2か月から11歳11か月まで。 |
|---|---|
| 補償割合 | 50%・70%。 |
| 通院の支払枠 | 通院・入院・手術を合わせた年間の支払限度額は、50%が50万円、70%が70万円。その枠内に1日あたりの金額や回数の制限はありません。 |
スタンダードプランは免責なし、ライトプランは1日あたりの免責があります。たとえば対象の診療費が1日1万円なら、70%スタンダードの保険金は7,000円。70%ライトは免責7,000円を引くため、この例では保険金が0円になります。いずれも年間の枠が残っている場合です。
初年度は補償が始まる責任開始日から1か月以内に発症した病気が、その後も対象外です。また、補償を増額する変更では、変更日から1か月以内に発症した病気の増額分は対象外です。
膝蓋骨脱臼・椎間板ヘルニア・歯科治療なども対象外なので、備えたい治療と合うか確認してください。精算は病院で支払った後の請求です。
SBIペット少短の商品・対象外項目/免責金額と保険金の計算例
ペットメディカルサポート「PS保険」
| 新規加入の年齢 | 犬・猫とも、補償開始日の時点で生後30日から8歳11か月まで。 |
|---|---|
| 補償割合 | 50%・70%・100%。 |
| 通院の支払枠 | 1日1万円・年間20日まで。免責金額はありません。 |
入院は1日2万円・年間30日、手術は1回10万円・年間2回までです。2回目の手術は1回目と異なる原因のものが対象です。
同じ病気やけがの治療が続く場合や関連する治療では、契約を更新しても補償日数はリセットされません。発症した保険期間の残りの補償日数が適用されます。
いったん完治した後の再発は、新たに発症した保険期間の枠で扱われます。100%プランでも上限があるため、長引く治療の枠も見て選びましょう。
保険期間が始まった後の待機期間はありません。ただし、申込み当日から補償されるわけではなく、受付・審査後に決まる補償開始日より前の傷病は対象外です。
窓口精算はなく、病院でいったん支払ってから、ホームページまたは郵送で保険金を請求します。
PS保険の補償・加入条件/免責金額について/新規加入の年齢/待機期間/保険金の受取方法/継続治療の支払日数
申込み前に、手元でそろえるもの
- ペットの情報:生年月日、犬種・猫種、体重、これまでの診断・治療・経過観察の記録。
- 比較する金額:同じ年齢・補償範囲での年間保険料と、通院・手術の支払上限。
- 開始日の予定:審査後の補償開始日、病気やがんの待機期間、すでに症状がある病気の扱い。
- 更新時の条件:年齢に伴う保険料、病気になった後の更新、プラン変更や解約の期限。たとえばプリズムのプラン変更や更新をしない申出は、満期の1か月前までが期限です。
治療中の病気がある場合は、通院記録などを見ながら申込書の質問へ正確に答えます。審査の結果、その病気だけ対象外になる場合や、契約を引き受けてもらえない場合があります。受診が必要な症状は、保険の申込みや開始日を待たずに診てもらいましょう。
保険を替えるときは、新しい契約の引受結果・開始日・対象外条件を確認してから、今の契約の解約時期を決めます。前の契約で補償されていた病気が、新しい契約では対象外になることもあります。
よくある疑問
若いうちに入れば、一生同じ保険料ですか?
年齢とともに保険料が変わる商品があります。加入時の月額に加え、公式の年齢別保険料を見て、続けて払えるか考えましょう。「終身更新できる」は、保険料が一生同額という意味ではありません。
2つの保険に入れば、自己負担はなくなりますか?
重複契約の可否や保険金の調整方法は商品によります。アニコムでは重複契約が可能でも支払額を調整することがあり、SBIペット少短は他のペット保険を継続しながらの加入を扱っていません。乗り換えの際は、両社の条件と日付を合わせて確認してください。
保険に入らず、貯蓄で備えてもいいですか?
診療に使える資金を確保し、自分で備える方法もあります。大きな出費を保険で分担したいか、保険料を含めて家計から出せる額はいくらかを考えて選びましょう。保険に入る場合も、対象外費用や一時的な立替払いに使えるお金は残しておきます。

