ドッグフード選びは、愛犬の年齢と健康状態に合う主食を決め、必要な量を無理なく買い続けられるかを見るところから始めましょう。袋の値段だけでなく、1日に与える量まで比べると、費用の違いがわかります。
急に食べなくなったり、何度も吐いたり、下痢が続いたりするときは、フードを買い替える前に動物病院へ連絡してください。最後に食べた時刻と量、吐いたり下痢をしたりしていないかを伝えると、受診の相談がしやすくなります。
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最初に「主食」と「対象年齢」を確かめる
健康な犬の毎日の主食には、犬用で、対象年齢に合う「総合栄養食」を選びます。総合栄養食は、その製品と水で、表示された成長段階の犬に必要な栄養を取れるよう作られたものです。おやつや、主食に添える一般食とは用途が違います。
子犬:成長期用を選び、成犬用への切り替え時期も確認する
子犬には成長期を対象にしたフードを選びます。大型犬になる子犬は、その成長に対応する製品かも確かめましょう。袋に書かれた1日の量を読み、体重と成長の様子を見ながら量を調整します。成犬用に変える時期は、体の大きさや成長に合わせて獣医師と決めます。
成犬:体重と体つきに合う量へ調整する
袋にある体重別の量を出発点にし、活動量、避妊・去勢後の変化、体重の推移に合わせます。計量カップだけでなく、キッチンスケールで1日分を量ると、家族で世話をするときも二重に与えにくくなります。
高齢犬:食べやすさと体の変化を見る
年齢とともに、食べづらさ、体重の増減、筋肉の落ち方を見ます。粒を食べにくそうにするなら、口の痛みを診てもらい、粒の大きさやウエットフードなどを検討しましょう。食事量を減らすか、栄養の取り方を変えるかは、体の状態に合わせて決めます。
治療中:療法食は病気に合わせて選ぶ
療法食は、獣医師の指導に沿って使います。同じ「腎臓」「尿路」などの言葉があっても、必要な食事は診断や状態によって変わります。主食だけでなく、おやつやトッピングに何を使えるかも確認してください。
候補を比べるときは、この5点を見る
- 主食として使えるか:総合栄養食か、犬の年齢や健康状態に合うか。
- 与える量とカロリー:1日何gを目安にするか、100g当たり何kcalか。
- 食べやすさ:粒の大きさ、硬さ、ドライかウエットか。
- 作り手の情報:栄養設計を担う人の専門性、製品の試験や品質管理について、メーカーが公開している説明。
- 続けやすさ:1日分の費用、買える店、開封後に使い切れる量。
原材料欄は、何が入っているかを確認するのに使います。先頭の数品目や「穀物不使用」「無添加」という言葉だけでは、必要な栄養を満たすかまではわかりません。まず栄養の用途と対象を見てから、愛犬の食べ方や便、体重を確認しましょう。
ドライでもウエットでも、主食として選ぶなら総合栄養食かを確かめます。水分の違う製品同士は、たんぱく質や脂肪の表示割合だけで単純比較せず、与える量とカロリーも見ます。
袋の価格を「1日分の費用」に直す
計算は、袋の価格÷内容量g×1日に与えるgです。送料がかかるなら、その分も価格に加えて比較します。
計算例として、3kgで6,000円のフードを1日100g使う場合は、6,000÷3,000×100=1日200円。1袋で30日分になります。これは計算用の例で、特定商品の価格や愛犬に必要な量ではありません。
候補ごとに1日に与える量が違うと、同じ重さの袋でも使える日数が変わります。まず小さな袋で食べ方や体調を見て、継続できそうなら購入量を決めましょう。保存方法と開封後に使える期間は製品の案内に従います。
水・食器・フードを清潔に保つ
いつでも清潔な水を飲めるように用意し、汚れたら取り替えます。水の器は毎日、食器と計量スプーンは使うたびに洗い、よく乾かしてください。食べる量だけでなく、飲む量が急に変わったときも動物病院へ相談しましょう。
ドライフードは袋の口を閉じ、涼しく乾いた場所で保管します。保存容器を使うなら、元の袋ごと入れると賞味期限や製造番号を残せます。容器へ直接移す場合は袋を保管し、次のフードを入れる前に容器を洗って乾かしましょう。開封したウエットフードは、製品の案内に従って冷蔵し、使い切る期限を守ります。
おやつ・トッピングも、1日の食事に数える
健康な成犬のおやつは、1日に必要なカロリーの10%未満を目安にします。トッピング、食べるタイプのデンタルケア製品、薬を包む食べ物なども合わせて数えます。主食の量も含め、1日分のカロリーを超えないよう調整してください。
たとえば1日400kcalが必要と確認できている犬なら、主食以外は合計40kcal未満が目安です。「家族がそれぞれ少しずつ」を防ぐには、その日のおやつを一つの容器に取り分けておくと管理しやすくなります。子犬や治療中の犬は、使える種類と量を獣医師に確かめましょう。
フードは少しずつ切り替える
健康な犬のフードを変えるときは、いきなり全量を替えず、新しいフードを少量から試します。食べ方や便の様子を見ながら、新しいフードを増やし、元のフードを減らしていきましょう。切り替える日数はメーカーや動物病院の案内に合わせ、治療のための変更は獣医師の指示に従います。
かゆみや下痢が続く場合は、肉や魚の種類を次々に替える前に診察を受けてください。食物アレルギーの原因を調べている間は、おやつなど主食以外の食べ物も、診療先で決めた範囲にそろえます。
食べない・吐くときは、症状に合わせて対応する
食べる量が減った時点で病院へ連絡します。フードは食べずおやつだけ食べる場合も、そのまま伝えてください。特に子犬、持病のある犬、ぐったりしている犬は急いで連絡しましょう。
普段は健康な成犬が1回だけ吐き、その後は元気でほかに異変がなければ、よく様子を見ながら、水や消化しやすい食事を少量ずつ与えます。子犬や持病のある犬には、この対応をそのまま当てはめず、吐いた時点で病院へ連絡してください。
繰り返し吐く、血が混じる、元気がない、お腹が痛そう、飲んだ水も吐く場合は、すぐに病院へ連絡して受診を手配します。自己判断で半日・1日と食事を止めず、食事と水をどう与えるかは病院の指示を受けてください。
吐こうとしても何も出ない、お腹が膨れて苦しそう、倒れるといった様子は緊急です。すぐに動物病院へ連絡して受診してください。夜間は救急対応の病院に連絡します。誤食が疑われる場合も症状を待たずに連絡し、製品の容器や写真を持参します。
チョコレート、ブドウ・レーズン、玉ねぎ・にんにく、キシリトールを含む食品などは犬に与えず、届かない場所へ保管します。口にした疑いがあれば、量が少なく見えても病院へ連絡してください。自分で吐かせる処置はしません。
よくある疑問
手作りごはんを主食にできますか?
肉と野菜を組み合わせるだけでは、必要な栄養が不足したり偏ったりすることがあります。主食として続けたい場合は、獣医師に栄養設計を相談し、決めた材料と量を守ります。加熱・非加熱にかかわらず、骨は歯の破損や詰まりの原因になるため与えないでください。生肉には病原体の危険もあります。
サプリメントを足した方がよいですか?
健康な犬が年齢に合う総合栄養食を必要な量だけ食べているなら、基本の栄養は主食で取れるため、ビタミンやミネラルをむやみに足す必要はありません。手作り食や病気などで補充が必要な場合は、獣医師と種類・量を決めます。体の不調をサプリで何とかしようとせず、まず症状を診てもらいましょう。使用中のサプリも、食事や薬と一緒に診療先へ伝えてください。
同じフードを食べ続けてもよいですか?
年齢と体調に合う総合栄養食を、必要な量だけ食べられているかで判断します。定期的な銘柄変更を予定するより、体重、便、食べ方を見て、成長や病気などで必要が変わったときに見直しましょう。
食事の基礎を本で確かめるなら
飼育書や栄養の本を選ぶときは、著者の専門分野、出版時期、目次を見ます。食事量や年齢別の世話など、知りたい内容があるかを確かめましょう。電子書籍は内容紹介・価格・対応端末を確認してから購入してください。下のリンク先はDMMブックスのトップページです。「犬 食事」などで検索して探せます。

