ビジネス書を選ぶときは、「次の会議で説明を短くしたい」「仕事の優先順位を決めたい」など、今知りたいことを一つ書いてみましょう。その言葉に近い章が目次にあれば、読む候補を絞れます。
選んだ本は、気になる章を読み、試したいことを一つメモするところから。紙・電子書籍・音声・要約の違いも知っておくと、読む場所や使える時間に合わせて選びやすくなります。
最初に、知りたいことを具体的な言葉にする
「仕事ができるようになりたい」だけでは、本の範囲が広くなります。いつ、何をするときに困るかまで書くと、探す言葉を決めやすくなります。
| 知りたいことの例 | 目次で探す内容 |
|---|---|
| 頼まれた仕事で一日が終わる | 優先順位のつけ方、引き受ける範囲、タスクの整理。 |
| 説明が長くなってしまう | 結論の伝え方、資料の構成、相手の質問への答え方。 |
| お客様の反応を知りたい | インタビューやアンケートの作り方、結果の見方。 |
| 新しい業界を知りたい | 業界の仕組み、主な企業、用語、最近の動き。 |
| 経営やお金の基礎を学びたい | 会計・家計・投資など、学びたい分野の入門説明と具体例。 |
| 考え方や習慣を見直したい | 著者がどんな場面を扱っているか、自分の生活に置き換えられる例があるか。 |
興味を広げるために読むなら、すぐ役立つ課題が決まっていなくても大丈夫です。気になるテーマや、もう少し知りたい言葉を出発点にできます。
買う前に、目次・試し読み・著者紹介を見る
- 目次で、知りたいことを扱う章を探す。
- 試し読みで、説明の言葉や図の量が自分に合うか確かめる。
- 著者紹介で、どの分野の経験や研究をもとに書いているか見る。
- 具体例が、自分の職種や立場にも当てはまりそうか考える。
- 制度・法律・技術を扱う本は、発行年だけでなく改訂版や対象バージョンも確認する。
- 数字や調査が大事な内容なら、出典や調査時期が示されているか見る。
レビューは、星の数より「どこが分かりやすかったか」「どんな前提知識が必要だったか」といった具体的な感想を参考にしましょう。自分と目的が違う人の評価もあるので、最後は目次と試し読みへ戻って判断します。
制度やソフトの操作を実際に使う場面では、公的機関や提供元の最新案内も確認してください。考え方を学ぶ本と、現在の手続きを調べる本では、発行年の見方が違います。
読む・メモする・試すを、一つずつ進める
読む前:答えを探したい問いを一行にする
例えば「会議の前に、何を整理しておけば説明しやすいか」と書きます。目次から関係する章を選び、用語が分からなければ前の章や索引へ戻りましょう。基礎から順に学ぶ構成なら、著者の案内する順序に沿って読めます。
読んでいる間:気になった理由を短く残す
付箋やハイライトは、後で戻る場所の目印に使います。「次の報告で使いたい」「自分の職場では条件が違う」など、気になった理由も一言添えると見返しやすくなります。借りた本には書き込まず、別のノートにページ番号を控えましょう。
読んだ後:小さく試せる行動にする
「説明を簡潔にする」なら、「次の報告では、最初に結論と相談したいことを書く」といった形にします。誰かの業務やお金、個人情報に関わる方法は、職場のルールや担当者への確認を先に済ませてください。
試した後は、やりやすかったこと、困ったこと、次に変えることをメモします。本の方法をそのまま続けるより、自分の仕事に合う使い方を探せます。
読書メモは、三つの欄から始められる
| 残すこと | 記入例 |
|---|---|
| 本の要点とページ | 説明の前に相手に決めてほしいことを整理する、という趣旨。該当ページを控える。 |
| 自分の考え | 進捗報告でも、報告だけなのか相談なのかを先に伝えられそう。 |
| 試すこと | 次の打合せ資料の冒頭に、相談したい点を一行書く。 |
この表はメモの書き方の例です。本の言葉をそのまま控えるときは、自分の要約や感想と区別しましょう。人へ共有するときも、書名・著者・該当箇所を添えると話を確かめやすくなります。
記録の続け方は、読書ノートの作り方でも紹介しています。
紙・電子・音声・要約は、使う場面で選ぶ
| 読み方 | 使い方の目安 |
|---|---|
| 紙の本 | 机に広げ、図や前のページを行き来したいときに。持ち歩く重さと保管場所も考える。 |
| 電子書籍 | 複数の本を持ち歩きたいときに。試し読みで図表の大きさやページ操作を確かめる。 |
| オーディオブック | 画面を見ずに聴きたいときに。試聴で声や速さを確認し、必要な所を止めたり戻したりする。 |
| 要約サービス | 購入前に内容の大まかな方向を知りたいときに。詳しい説明や実践手順が必要なら本の該当章へ進む。 |
音声を使う場合も、周囲への注意が必要な移動や作業では安全を優先してください。図表が多い本なら、付属資料の有無や見られる端末も確認しましょう。
読書サービスの料金と、使い方の違い
以下は、読み放題・要約・音声という使い方の違いを比べるための例です。料金は2026年9月5日に公式案内で確認した税込の通常プランです。読みたい本が対象か、申し込む前に書名で検索しましょう。
| サービス・プラン | 料金と確認すること |
|---|---|
| Kindle Unlimited | 月額980円。対象の電子書籍が読み放題。Amazonプライムとは別の有料サービス。プライム会員なら、すでに使えるPrime Readingの対象も確認する。 |
| flier | フリーは月額0円、シルバーは550円で有料要約を月5冊まで、ゴールドは2,200円で要約が読み放題。本一冊の全文ではなく要約を読むサービス。 |
| audiobook.jp 聴き放題 | 月額1,330円、年割は9,990円の一括払い。対象作品を聴くプランで、単品購入やポイントを買う月額会員プランとは別。 |
| Audible プレミアム | 月額1,500円。対象作品を聴き放題で利用できる。会員特典の聴き放題と単品購入は別で、退会後は聴き放題作品を聴けなくなる。 |
無料体験を選ぶ場合は、対象条件、終了日、その後の請求額と更新間隔を確認します。例えばaudiobook.jpの年割なら、月額表示に換算した数字だけでなく、一括で支払う9,990円も含めて予算を考えましょう。
料金・対象の出典:Prime ReadingとKindle Unlimitedの違い、flierのプラン、audiobook.jp聴き放題の案内、Audibleプレミアムの案内
一冊買うか、定額で読むかを決める
欲しい本が一冊だけなら、紙や電子で買う方法、図書館で借りる方法も比べてみましょう。定額サービスは、読みたい対象作品と使う時間が合うときに検討できます。すでに契約しているサービスを確認してから、新しい契約を増やすか決めてください。
電子書籍の購入先を探すなら、電子書籍サービスの選び方も参考になります。
広告:DMMブックスで読みたい本と価格を確認する。音声で聴きたい方は、audiobook.jpで対象作品とプランを確認する。
よくある質問
年間何冊読めばよいですか?
必要な冊数は、知りたいことや使える時間によって変わります。まず一冊の気になる章から読み、続きを読みたいか、同じテーマを別の本でも知りたいかを考えてみましょう。
有名な本を最初に選んだほうがよいですか?
有名な本も候補になりますが、目次や試し読みで自分の問いに合うかを確かめましょう。難しく感じたら、用語の説明や図が多い入門書から始めても構いません。
紙と音声、どちらを選べばよいですか?
図を見ながら考えたいなら紙や電子、目を使わずに聴きたいなら音声など、使う場面で選べます。同じ本を重ねて買う前に、試し読みや試聴で自分に合う方法を確かめましょう。
まずは、今知りたいことに近い章を探そう
知りたいことを一行にして、目次と試し読みから一冊を選ぶ。読んだ後は、気になった点や試したいことを短く残してみましょう。読む量を急ぐより、自分の問いに戻りながら使える部分を見つけていけます。

