図書館で読みたい本を見つけるには、出かける前に蔵書検索を使うと便利です。貸出中なら予約し、見つからなければ窓口へ相談する。まずはこの流れを知っておくと、限られた時間でも利用しやすくなります。
紙の本だけでなく、電子書籍や新聞記事のデータベースを利用できる館もあります。使えるサービスや登録条件は館ごとに違うため、利用したい図書館の公式サイトから確かめましょう。
初めて借りるときは、利用登録と返却方法を確認
本を借りるには、通常、利用登録が必要です。住んでいる地域だけでなく、通勤・通学先や近隣自治体との取り決めによって登録できる場合もあります。
- 公式サイトの「利用案内」で、登録できる人と必要な書類を確認する。
- 窓口または案内されているオンライン手続きで申し込む。
- 借りられる冊数、返却期限、返却できる場所を確認する。
- 予約を使いたい場合は、パスワードや連絡用メールアドレスも設定する。
例えば横浜市立図書館では、登録・貸出は無料で、紙の図書は全館合わせて一人10冊まで、2週間(14開館日)借りられます。
横浜市以外を使う場合は、その館の案内で確認してください。本人と現住所を確認できる書類や、オンライン申請後に使えるようになる時期も館ごとに異なります。
具体例の出典:横浜市立図書館の登録案内、貸出と返却の案内
読みたい本が見つからないときの探し方
タイトルだけでなく、著者名やISBNでも検索する
タイトルの一部で見つからないときは、著者名やISBNという本の識別番号でも探してみましょう。同じタイトルでも版が違う本があるため、発行年や出版社も確かめます。
料理や仕事などのテーマで探すときは、「作り置き」「家計」など具体的な言葉を変えて検索できます。知りたいことがはっきりしていない場合は、窓口で「初心者向けに、このことを調べたい」と伝えてみてください。
貸出中なら予約し、受取期限も控える
予約できたら、受取館と連絡方法を確認します。本が用意できたことを確認してから来館しましょう。シリーズは届く順序が前後することもあるので、順番に読みたいときは予約方法を相談すると便利です。
新刊の予約開始時期は館によって異なります。例えば横浜市立図書館では、まだ出版されていない本は予約できません。読みたい本の名前をメモし、受付が始まってから申し込みましょう。
所蔵がなければ、取り寄せや購入希望を相談する
別の館から借りる「相互貸借」や、購入希望を受け付けていることがあります。書名、著者、出版社、必要な時期を伝えると相談しやすくなります。取り寄せの可否、利用できる場所、費用がかかるかも一緒に聞きましょう。
希望した本が必ず購入されるとは限りません。急いで必要な場合は、ほかの資料で代わりになるかも相談してください。
電子図書館は、自宅から使えるサービスを確認する
利用する図書館の公式サイトに「電子書籍」「電子図書館」の案内があれば、対象者、登録方法、端末の条件を確認しましょう。紙の本を借りられる人でも、電子書籍は対象外となる場合があります。
横浜市の例では、市内在住・在勤・在学で有効な利用者番号を持つ人が対象です。近隣市在住者向けの広域利用の番号では利用できません。電子書籍は2点まで14日間で、期限になると自動返却されます。
紙の蔵書と電子書籍の品ぞろえは同じではありません。貸出中で待つ本や、使う端末によって表示の仕方が違う本もあるので、まず一冊を開いて読みやすさを確かめてみましょう。
出典:横浜市の電子書籍サービス
調べものには、司書への相談とデータベースを使う
「この地域の昔の様子を知りたい」「商品を企画するために業界の記事を探したい」など、本の名前が分からなくても相談できます。何を、どのくらい詳しく知りたいか、すでに調べたことを伝えましょう。
館内で新聞記事などのデータベースを使える図書館もあります。例えば東京都立図書館は、対象データベースを無料で提供していますが、端末予約や利用時間の制限があり、プリントアウトは有料です。
一方、特許や商標を調べるJ-PlatPatは、INPITがインターネット上で無料提供しているサービスです。図書館へ行かずに調べられる情報もあるため、目的に合う入口を選びましょう。
調べる入口:東京都立図書館のデータベース案内、J-PlatPatの利用案内
コピーや撮影をしたいときは、先に窓口へ
必要な箇所をコピーしたいときは、資料とページを示して複写カウンターへ相談しましょう。図書館の複写サービスには、調査研究のために使うことや、複写できる範囲などの条件があります。
範囲は本一冊のページ数だけで決まるわけではなく、短編集なら個々の作品など、資料の構成によって扱いが変わります。料金も確認してから申し込みましょう。スマートフォンでの撮影は、館内の撮影ルールを先に確認してください。
詳しくは、国立国会図書館の複写と著作権の案内を参照できます。
借りる本と、買う本を使い分ける
例えば一冊1,500円の本を毎月4冊購入する想定なら、本代は年間72,000円です。その一部を図書館で借りられれば、本代を減らせる余地があります。交通費や複写費、予約待ちの時間も含めて、使いやすい方法を選びましょう。
| 読みたい場面 | 選ぶときの考え方 |
|---|---|
| まず内容を知りたい | 借りられる時期を確認し、図書館で読む。 |
| すぐに必要 | 書店の在庫や電子書籍の配信を確認し、必要な一冊を購入する。 |
| 繰り返し使いたい | 書き込みたいか、持ち歩きたいかで、紙と電子を選ぶ。 |
| 何冊も読みたい | 借りる本と読み放題の対象作品を比べ、月額を払うほど利用するか考える。 |
電子書籍を買う場合は、作品名、巻数、価格、読める端末を確認します。DMMブックスでは、DMMブックスアプリは閲覧用で、購入はWebなどの対応する方法を使います。購入と閲覧方法の公式案内も確認しておくと迷いにくくなります。
選び方を詳しく知りたい方は、電子書籍の購入方法とサービス選びも参考にしてください。
借りた後は、返す日と読みたい箇所を残そう
借りた日に返却期限をカレンダーへ入れ、持ち出す場所を決めておきましょう。読み終わらないときは、期限前に延長できるかを確認します。予約が入っているなど、延長できない本は一度返して、また利用する機会を考えます。
図書館の本に書き込まず、気になったページや自分の感想は別のノートへ残しましょう。メモを続けたい方は、読書メモの作り方も参考になります。
よくある質問
絶版の本は読めますか?
所蔵している館があれば読める可能性があります。まず近くの図書館へ相談しましょう。国立国会図書館のデジタル化資料にも、対象資料を自宅で読めるサービスがあります。個人送信は日本国内在住の本登録利用者が対象で、利用規約への同意などが必要です。詳しくは個人向けデジタル化資料送信サービスの案内を確認してください。
返却期限を過ぎたらどうすればよいですか?
気づいた時点で返却し、難しい事情があるなら利用館へ連絡しましょう。延滞すると貸出や予約を制限される場合があります。本を失くしたり汚したりしたときも、自分で同じ本を買って返す前に窓口へ相談してください。
イベントだけ参加することもできますか?
図書館のイベント案内で、対象年齢、申込みの要否、定員、費用を確認しましょう。読書会や展示など、借りる以外の楽しみ方を探せます。
最初は、読みたい一冊を検索してみよう
利用できる図書館を確認し、読みたい本を一冊検索する。貸出中なら予約、見つからなければ相談へ進めます。必要なときに借り、長く使いたい本は買うというように、自分の読書に合う使い方を見つけていきましょう。

