電力会社を変える前に、今の契約と候補のプランを同じ使用量・同じ期間で比べましょう。比較サイトに出た金額だけでは、実際に安くなるとは限りません。
手元に用意するのは、契約プラン名と電気の使用量がわかる明細です。まず毎月の料金を確かめ、割引が終わった後の費用まで比べると選びやすくなります。
乗り換えると、いくら安くなる?
節約額は、住む地域、電気の使用量、今の契約によって変わります。今のプランのほうが安い場合もあるので、自分の明細を使って変更前後の料金を試算しましょう。
電気の使い方は夏と冬で変わります。可能なら過去1年分の月別使用量を用意してください。直近の1か月だけで試算した場合は、その結果をそのまま12倍しないようにします。
| 用意するもの | 確かめる内容 |
|---|---|
| 現在の契約 | 電力会社名、プラン名、契約容量、解約時の費用 |
| 電気の明細 | 月別の使用量(kWh)と支払額 |
| 生活の時間帯 | 日中の在宅、夜間の使用、オール電化など |
通常料金・特典・解約費用を分けて比べる
比較サイトには、そこで取り扱う会社や試算条件の違いがあります。検索結果の「最安」は、世の中の全プランの中で一番安いという意味とは限りません。気になる候補が見つかったら、電力会社の公式ページでも条件を確かめてください。
- 毎月の料金:基本料金と使用量に応じた料金に加え、燃料費調整などの変動する部分を見る。
- 市場価格との連動:電力市場の価格によって料金が変わるプランか、料金の仕組みを確かめる。
- 初回特典:受け取り条件、受け取れる時期、特典がなくなった後の負担を比べる。
- セット割:電気単独ではなく、ガスや通信費を含めた合計額で比べる。
- 解約条件:最低利用期間、解約金、今のセット割が外れる影響を確認する。
オール電化や時間帯別のプランを使っている場合は、昼夜の使用量も重要です。月の合計使用量だけで選ばず、生活時間に合うかを確かめましょう。
電力会社を切り替える4つの手順
1.今の契約と明細を確認する
電力会社の会員ページや検針票を開き、プラン名・使用量・支払額を確認します。申し込みには、お客さま番号と供給地点特定番号も使うので、控えておくとスムーズです。
2.同じ条件で候補を比べる
住所や使用量を入力して試算し、今の契約との差額を見ます。初回特典を含む金額と通常料金を分けると、特典が終わった後の負担も比べやすくなります。
3.新しい電力会社へ申し込む
料金と解約条件に納得できたら、切り替え先へ申し込みます。同じ住所での切り替えでは、本人の同意をもとに新しい会社が現在の会社の解約手続きを進められます。先に自分で電気を止める手続きはせず、申し込み先の案内に従ってください。
申し込み方法と供給開始日は契約先により異なります。スマートメーターへの交換が必要になる場合もあります。申し込み先に、必要な作業と供給開始予定日を確認してください。
4.切り替え後の明細を確認する
新しいプラン名、請求対象期間、割引の適用を確かめます。前年と比べるときは、金額だけでなく使用量の違いも見てください。使った量が増えていれば、単価が下がっても請求額が増えることがあります。
賃貸やマンションで確認すること
自分名義で個別に契約していれば、賃貸でも切り替えられます。ただし、建物全体で電気を一括購入している場合は、個別に会社を選べないことがあります。自分の契約がわからないときは、明細や賃貸契約書を確認し、管理会社に尋ねてください。
契約先が撤退したときは、新しい契約が必要
契約中の会社が倒産・撤退しても、別の大手電力会社との契約に自動で切り替わるわけではありません。届いた通知の期限を確認し、切り替え先と契約してください。すぐに供給が止まるとは限りませんが、無契約のまま長期間放置すると停止につながることがあります。
手続きについては、資源エネルギー庁の電力自由化Q&Aでも確認できます。
よくある質問
会社を変えると、停電しやすくなる?
同じ送配電網を使うため、契約する電力会社によって電気の品質や停電の起こりやすさが変わるわけではありません。料金や問い合わせ窓口などの契約内容は変わります。
乗り換えにお金はかかる?
今の契約の解約金や、新しい契約の手数料を確認してください。初回特典で安く見えても、乗り換え費用を含めると差額が小さくなる場合があります。
電気とガスは必ずまとめたほうがいい?
必ずしもそうではありません。セット割を適用した合計額と、それぞれ別に契約した合計額を、同じ使用量で比較しましょう。
まずは今の明細を開いてみよう
乗り換えを決めるのは、比較してからで十分です。今のプラン名と月別使用量を確認し、候補の通常料金・初回特典・解約条件を並べてみてください。差額が小さければ、今の契約を続ける選択もあります。
申し込み前の確認には、資源エネルギー庁「電力会社の切り替え方法」が役立ちます。
電気以外も含めて支出を見直したい方は、固定費の見直し方へお進みください。

