爪の色や形が変わったら、いつから、どの指に、痛みがあるかを確認しましょう。爪は水仕事やけが、年齢によっても変化します。一方、新しい黒い筋や、腫れ・痛みを伴う変化は、皮膚科で診てもらうきっかけになります。
爪の見た目だけで病名や足りない栄養素は決まりません。写真と症状のメモを残し、必要な診察や検査につなげましょう。
急な唇・顔の色の変化や息苦しさは救急へ
唇や顔が急に青紫色になる、青紫色の変化とともに息苦しさ・胸の痛み・意識がぼんやりする症状がある場合は、119番で救急車を呼んでください。
指先の青紫色は、寒さなどによる血行の変化でも起こります。ただ、原因が分からない、色が戻らない、痛みがある場合は、速やかに医療機関へ相談してください。
色・形・線が変わったときの受診の目安
| 気付いた変化 | 確認と対応 |
|---|---|
| 新しい茶色・黒色の縦筋 | 皮膚科を予約する。筋の幅や色が変わる、爪の周りの皮膚まで黒くなるときは、早めに受診する。 |
| 爪の周りが赤く腫れる、痛い、膿が出る | 感染や巻き爪などの可能性があるため、早めに皮膚科へ。膿を針で出そうとせず、清潔に保つ。 |
| 黄色・白色に濁り、厚くなる、欠ける | 皮膚科で原因を調べる。爪水虫かどうかは、爪の一部を採って菌を確認する検査で判断する。 |
| 爪が浮く、小さなくぼみが増える、深い横溝ができる | けが、皮膚の病気、体調の変化などが関係することがある。心当たりと発症時期を伝えて皮膚科へ。 |
| 爪が反り返る、指先が丸く膨らむ | かかりつけ医か皮膚科で相談する。疲れや息切れなど、爪以外の症状も伝える。 |
| 爪全体の白さや赤い筋など、理由の分からない色の変化 | 早めに皮膚科へ。赤い筋とともに発熱や強いだるさも出たときは、早急に医療機関で診てもらう。 |
黒い筋には良性のものもありますが、まれに皮膚がんが隠れていることがあります。新しく出た筋を化粧で隠して待ち続けず、診察を受けてください。
ぶつけた後に爪の下が黒くなった場合は、内出血のことがあります。強く痛む、指が変形した、出血が止まらないときは、けがとして早急に受診しましょう。自分で爪に穴を開けたり、剥がしたりするのは避けます。
受診前に残しておくと役立つメモ
- 変化に気付いた日と、その後に広がったかどうか。
- どの手足の何本に出ているか。ほかの爪にも同じ変化があるか。
- 痛み、腫れ、かゆみ、発熱など、一緒に出ている症状。
- ぶつけたこと、水仕事、ネイル製品、新しく飲み始めた薬などの心当たり。
写真は、同じ明るさと角度で撮ると変化を見比べやすくなります。お薬手帳も診察に持参してください。記録のために、上に挙げた受診を遅らせる必要はありません。
爪を割れにくくする日々の手入れ
水仕事や洗剤に触れる作業には手袋を使い、手洗い後は水分を拭き取って、爪と指先にもハンドクリームを塗ります。ネイル製品の使用後に薄く剥がれる、痛むときは使用を休み、続く症状を皮膚科で相談しましょう。
爪切りは、入浴後など爪が柔らかいときに。手の爪は指先より短くしすぎず、白い部分を少し残します。足の爪は先端を横にまっすぐ切り、角の引っ掛かりをやすりで整えます。両脇を深く切り込まないようにしてください。
甘皮を切り取ったり、爪の下を鋭い道具で掃除したりすると傷になります。爪が厚くて切れない、手が届かないときは、皮膚科などで手入れの方法を相談できます。
爪水虫は、検査してから治療を選ぶ
白く濁った爪が、すべて爪水虫とは限りません。皮膚科では爪の濁った部分を採り、菌がいるかを調べます。
爪水虫と分かった場合は、症状に合わせて爪用の塗り薬や飲み薬を使います。飲み薬では肝機能などを調べる血液検査が必要になるため、持病や服用中の薬も伝えてください。治療中は、見た目だけで中断せず、次の受診時期と薬を続ける期間を確認しましょう。
よくある疑問
白い点があると、亜鉛不足ですか?
白い点だけで亜鉛不足とは判断できません。小さな白い点は心配のないものもあります。白い部分が広がる、爪全体が濁る、痛みや変形を伴うときは皮膚科で確認してください。
細い縦線は病気ですか?
爪の表面の細い縦筋は、年齢とともに目立つことがあります。茶色・黒色の新しい帯とは別です。急な変化や割れ、痛みもある場合は診察を受けましょう。
爪を丈夫にするサプリを飲んだ方がよいですか?
まず水や洗剤の刺激、爪の切り方、ネイル製品の使い方を見直しましょう。栄養不足が気になる方は、普段の食事や体調を医師に伝え、補充が必要か確認してください。爪が割れる原因に合わせて手入れや治療を選べます。

