エアコンの電気代が気になるときは、実際の室温、フィルターの汚れ、室外機の周りを先に見直しましょう。暑さを我慢して止めるのではなく、冷暖房が働きやすい状態に整えることから始められます。
ひとりちゃん設定を変える前に、部屋の温度を見てみましょう。電気代の明細では、金額と使用量の両方を比べるのがポイントです。
買い足す前にできる5つの節電
1.設定温度ではなく、室温を見て調整する
人が過ごす場所に温度計を置き、暑さ・寒さや湿度に合わせて調整します。クールビズの28℃は室温の目安で、リモコンの設定値ではありません。28℃に設定しても、部屋全体がその温度になるとは限らないためです。
暑さが残るなら設定温度を下げて構いません。高齢者や乳幼児などがいる部屋、就寝中も、無理な節電で冷房を控えないようにしてください。
2.フィルターを点検して掃除する
ホコリがたまったフィルターは風の通りを妨げます。月に1〜2回を目安に状態を見て、手入れは機種の説明書どおりに行いましょう。運転を止め、電源の扱いも説明書に従ってから外します。
掃除機で吸える部分、水洗いできる部分を区別し、水洗いした物は十分に乾かして戻します。自動お掃除付きでも、ダストボックスなどの手入れが必要か確認してください。
3.室外機の吸い込み口・吹き出し口を空ける
植木鉢、荷物、落ち葉などが周囲を塞いでいないかを見ます。必要なすき間は機種の設置条件に合わせ、室外機を箱やカバーで覆わないようにしましょう。
日よけを付ける場合も、空気の流れを妨げない位置に。室外機や配管を自分で移動させず、設置場所の変更は施工業者へ相談してください。
4.窓から入る熱・逃げる熱を減らす
夏は日差しが入る時間にカーテンやすだれを使い、冬は厚手のカーテンなどで窓際の冷えを和らげます。すでにある物で調整してから、買い足す必要があるか考えましょう。
窓に貼るシートはガラスの種類に対応する物を選びます。必要な換気口や避難のための出入口は塞がないでください。
5.風量・風向きを整える
風量は「自動」を試し、冷房は水平、暖房は下向きなど、機種の推奨する風向きを使います。風が直接当たってつらい場合は向きを変えましょう。
扇風機やサーキュレーターを持っているなら、部屋の温度むらを減らす使い方もできます。併用する機器の電気代もかかるので、買えば必ず安くなると考えるのではなく、今の部屋の困りごとに合うかで選んでください。
つけっぱなしと停止は、外出時間に合わせて選ぶ
エアコンは、運転を始めて室温を整えるときに電力を多く使います。短い間隔で何度もオン・オフするより、必要な時間は続けて使う方がよい場合があります。
ただし、得になる時間は外気温、日当たり、断熱性、機種などで変わります。長く誰もいなくなるときは停止やタイマーを使い、家に人やペットが残るときは室内環境を優先しましょう。
電力会社のアプリなどで時間帯別使用量を見られるなら、同じくらいの天候・在室時間の日を比べてみてください。家全体の使用量には、ほかの家電の分も含まれます。
冷房と除湿は、暑さと湿気で使い分ける
暑くて室温を下げたいときは冷房、気温はそれほど高くないのに湿気が気になるときは除湿が選択肢になります。
除湿には、室温も下がる方式と、冷やした空気を暖め直す方式があります。暖め直す方式は電力が増えることがあるため、リモコンの「ドライ」という表示だけで節電になるとは決められません。説明書で方式を見て、冷えすぎない運転を選びましょう。
電気代は「使用量」と「単価」を分けて見る
請求額が上がったら、まず明細の使用量(kWh)を先月や前年同月と比較します。使用量が同じでも、料金単価や燃料費調整などで支払額は変わります。
ある時間の消費電力から概算する式は、消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×電力単価(円/kWh)です。
たとえば、平均600Wで1時間使い、単価を31円/kWhと仮定すると、600÷1,000×1×31=18.6円。31円はこの例の計算条件です。自宅の見積もりには、契約の単価を使ってください。
エアコンの消費電力は運転中に変わります。カタログのW数を毎時間同じ値として掛けた金額は概算にとどめ、実際の使用量も合わせて見ましょう。
修理・買い替えは総額で比べる
手入れや設定を見直しても効きが悪いときは、購入店やメーカーへ相談してください。水漏れや異音などの異常がある場合は使用を中止し、内部を自己流で洗浄・分解せず、機種名と症状を伝えます。
買い替えを検討するときは、部屋の広さ・日当たりに合う機種を選び、本体、取り付け、取り外し、処分まで含めた見積もりを取ります。修理費と並べ、何年使う予定かも考えましょう。
省エネ性能は、同じ部屋の広さ向けの製品どうしで比較します。年間消費電力量は決められた条件での目安なので、自宅の電気代がそのとおりになるとは限りません。機能を増やす前に、必要な冷暖房能力と設置条件を確かめるのが先です。
よくある質問
電気代を半分にできますか?
減らせる金額は、今の使用量や機種、部屋の状態によって変わります。まず無理のない設定、フィルター掃除、室外機周辺の片付けを行い、明細やアプリで使用量の変化を見てみましょう。
内部の洗浄スプレーも自分で使ってよいですか?
自分で手入れできる範囲を説明書で確認してください。内部洗浄は電装部品への液の付着などで故障・発火につながるおそれがあるため、購入店やメーカーへ相談しましょう。
今日一つだけやるなら?
室温を確認し、フィルターと室外機の周りを見てみてください。暑さを我慢する設定変更より、風の通りを妨げている物を取り除くところから始められます。
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参考
参照日:2026年9月5日。

